ご覧いただきありがとうございます。
傾聴できる薬剤師・Fukaです。
今回はしょっちゅう電話をかけてくる
Aさんの話です。
Aさんはある曜日になると
「頭が痛いんです、
薬を飲んでもいいですか?」
と電話してきます。
通常の問い合わせであれば
前回何時に服用したかを確認し、
問題なければOKと返事するところですが、
Aさんとの長年のやり取りの中で
精神的なものからくる頭痛であるらしいと
分かってきたので
(毎回、あるイベントの前になると
電話がかかってきます)
薬を飲んでもいいかどうか、
自分で決められない人なのかもしれない
「飲んでもいいか?」と問い合わせて
返事をもらう、このやり取りにこそ
Aさんの中で価値があるのかもしれない
そんなふたつの思いから
いいかどうかについてはは直接返答せず
「どうしたいですか?」
と答えるようにしています。
するとたいていは
「我慢します」
と返ってきます。
特定の患者さんから
同じ内容で問い合わせがあるのは
薬局あるあるかもしれません。
同じ内容で
何回も電話がかかってくるというと
なんか面倒な気もしますが
Aさんにとっては
このやり取りそのものが
イベントのつらさをやり過ごすための
頓服なのかもしれません。
だとしたら
鎮痛剤の服用回数も減らせますし
まあ仕方ないかなと割り切ってもいます。
あなたの患者さんにも
このような方がいらっしゃるか、
心当たりはありますか?
あなたの明日からの業務に
「楽」が1㎎でも増えたら幸いです。