やっぱり君が好き(25) | mori--coのブログ

mori--coのブログ

高校生カップルの10年越しの恋愛ストーリー
26歳になった2人の運命は・・・?

毎週日曜・木曜日更新予定

家の近くの公園のベンチに座り買っていたジュースを飲んで時間を潰す。

「何してんの?」

「泰ちゃん!何でも無い。」

ジュースを勢いよく飲む。

「無理すんな」

頭を軽く二回叩いた後にそっと抱き寄せる。

我慢していた涙が溢れ出す。

「ずるいよ。弱っているときに反則だよ。泰ちゃん」

「俺は何があってもアンナの見方だ。そう決めたんだ。あの時から」

気が済むまで泣いた。目がパンパンに腫れた。その姿をみて笑う泰輔。

「不細工な顔だな。この顔見せられるの俺しか居ねぇだろ?」

笑いながらうなずく。

「この顔は恭太にも見せてない。多分泰ちゃんにしかみせられない。」

泰輔と居ると落ち着く。素で居られる。恭太とはまた違う落ち着く感覚がある。

何年かぶりに通りなれた道をゆっくりと歩く。

「泰ちゃん。ほんとにありがとうね」

「おう。親父さんにその腫れた目見られるなよ。んじゃ、おやすみ」

「おやすみ」

泰輔はちゃんとアンナが家に入っていくところを確認して3件隣の自分の家に帰った。