「咲良さん。私どうすれば良いんですか?」
「どうしたい?」
「分りません。このまま許して付き合うべきなのか、きっぱり別れるか。分りません。」
「分んないよね~。私も分んない。それにここだけの話、駿太3年半の間に5回も浮気してるからね。その内2回は3股。しかもその3股つい最近の出来事。最低でしょ」
笑いながらとんでもない爆弾を落とす咲良。「えぇっ!なんで別れなんですか?」
「分んない。気づいたら許してて、気づいたらまた浮気されてる。お互いどこかで許している何かがあるんだよね。きっと」
唖然になるアンナ。
「時間が解決するってやつ。アンナちゃんと恭太も自然とまた一緒に居るようになるよ。」
その後も、会社の愚痴や将来の夢など、話は尽きない。
初めてとは思えないぐらい盛り上がった。
「咲良さん。お邪魔しました。助かりました。夜のお店先輩と行きますね!」
「アンナちゃんありがとう。うん。来るとき教えてね。サービスするから」
何事も無かったかのように家に帰る。何事も無かったかのようにご飯を食べて、お風呂に入って寝た。
一ヶ月ほど経った頃、何事も無かったかの様に恭太に連絡する。
「もしもし。ゴメン。ずっと忙しくて。ずっと会ってなかったしこれからご飯行かない?って忙しいよね。」
「今日はゴメン。無理。また連絡する」
遠くの方からだれかの声が聞えそれに答えている。
「何か忙しそうっていうか楽しそうだね。また邪魔したね。空気読めって話だね。じゃ、またね。楽しんできて」
亜莉沙と続いてる。私何か悪いことした?いろいろ考えると、涙が止まらない。