おはようございます。
セントレアは着陸がしやすい空港の一つだとお話しました。
それは、「気流がよい」からです。
セントレアは、冬場強風が吹き荒れる空港としても知られています。
しかも横風です。
飛行機が横風には弱いということは以前お話したと思います。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
さて、セントレアではどんな風が多いのか?
こちらは気象庁のデータから借用した、開港以降10年間の風速25KT以上の強風を方向別に統計した表です。
やはり西〜北西風がダントツに多いことがわかると思います。
例えば他の空港、伊丹空港や成田空港で25KT以上となると、着陸間際に相当なラフエアーが予想されます。
そして、Gustといいますが「突風」成分も必ず入ってきます。
「突風」が入る=風向風速が乱れている=気流が悪い、ということです。
台風を除き、セントレアではあまりこのGust成分が報じられることは少ないです。
つまり、風速の割に気流が良いのです。
ただバッチリスムーズかといえばそんなこともないのです。
例えばセントレアでは北から進入する18では少し追い風となる場合があったり、ハンガーウェーブがあったり。
南から進入する36では1000フィート付近で風が減少する傾向があったり・・・
とはいえ、全体的に見てもスムーズな空港であることは間違いないです。
パイロットやCAは「ベース」といって、航空会社ごとに「基地」となる空港があります。
当然、「基地」となる空港にアプローチすることが多くなりますので、その「基地」が気流の悪い空港だと(もちろん慣れるんでしょうが)強風時ラフエアーを操縦する回数も増えますね。
ベースのある空港で言えば、例えば鹿児島や静岡は崖の上ですから、強風時はなかなか大変だと思います。
その点、セントレアはなかなか優秀です。私もチャンスが有ればセントレアベースになりたいと思うほど、気に入っている空港なんです。
ただ風が強すぎて外を歩くのも嫌になることがありますし、第一ターミナルのSPOT2番に駐機した後、気が遠くなるほどの長い導線はちょっと厳しいですが💦
ということで、セントレアについて色々と見てきました。
私個人的には大好きな空港なので、これからも微力ながらパイロットとしてもお手伝いしていけたらいいと思っています。
羽田国際化までは賑わっていた国際線も、コロナ直前はアメリカ本土はデルタ1便のみ、ヨーロッパはルフトハンザ、フィンエアーのみと寂しい状況でした。
もっと国際便が活性化して、第2滑走路も絶対必要です!と胸を張って言えるような状況になることを心の底から期待しています!
頑張れセントレア!
Hide
sあいくうk