先月に高の原イオンシネマに行ってきました。

『中島みゆき 夜会の軌跡』を観るためです。



私の長くて我儘な呟きです。
お忙しい方はスルーしてくださいね。





この映画の感想を書くつもりはあったけど、気がついたら1ヶ月が過ぎていた。
時間が経つのは早いわ。
あっという間に過ぎていくのよね。





残念だけど、この映画はもうひとつだった。
ただ、『夜会』のファンの方は楽しかったと思う。懐かしいシーンをまた観ることが出来たから。
そうなのよ。
『夜会』の名場面集といえば良いのか、ハイライトで流しただけという感じの映画だった。

3300円の料金が高いかどうか、観た人しだい。
私は『夜会』を観たことがないから、悪いけど、1200円ぐらいの内容に感じた。



久しぶりの高の原行きだったから、それはそれで感激した。
イオンモールのクリスマスツリー見たり、


映画の前に、リンガーハットでちゃんぽんを食べたり。







若い頃に聴いた中島みゆきの曲を、映画の大画面で堪能したかったのよ。


二十歳の頃、中島みゆきを初めて聴いた。
きっかけは、私の好きなひとが中島みゆきのファンだったから。
そのひとにはあっけなく振られた。
それは学生時代の話で、もう忘れてるけど。
でも、中島みゆきの魅力は私の記憶に残ったのよ。
あれから何十年も、中島みゆきを聴いている。『夜風の中から』や『アザミ嬢のララバイ』など、心にしみ入る曲ばかり。

何年か前にカラオケで『彼女の生き方』を歌ったら、みんなに笑われた。
私の歌が酷かったからだとは思うけど、この曲の歌詞が個性的だからかも。
おばさんになってからも、何かの折にこの曲を思い出している。
この曲の歌詞とよく似たことを、私も考えた時期があったから。今でもたまに思っている。


そのひとに振られてから2年ぐらい過ぎた頃。
私はまた振られた。
もちろん、さっきの話とは違うひとね。
振られた理由に納得できなかった。
今は、あのひとが私を振った理由が分かるような気もする。
まあね、私には「○○✕✕○○✕✕」と、付き合えない理由を適当に言っただけかもね。
これも忘れた。
失恋したことをいちいち覚えていたら、やってらんない。
たまに思い出すと、恋愛とは違うところで、ちょっと思うこともあるわ。

当時、そのひとにプレゼントした。
それは『私の声が聞こえますか』という中島みゆきのファーストアルバム。『時代』などが収められていて、私も癒されたなあ。
このアルバムの『ひとり遊び』や『危な坂』などをよく聴いていた。
これらの歌詞が、まるで自分自身の話だと思ったから。このころ、私は何かと辛い時期だったのよ。

考えたら、私はちょっと変わってるかも。
自分を振ったひとが好きだった中島みゆきのアルバム。その次に振られたときに、同じものをわざわざ買って相手にプレゼントするなんて。
でも、あとから一緒に飲みにいったとき、そのひとは「しみじみ聴くアルバム」と言ってくれた。




ユーミンも好きで『陰りゆく部屋』だとか『海を見ていた午後』のレコードを買っていた。
ただ、失恋ばかりの私だから、好きだったのはやはり中島みゆき。
『恋をしたらユーミン。失恋したら中島みゆき』という話をあの頃に聞いたけど、これは本当だと思う。

結婚してからも中島みゆきを聴いていた。
特に『EAST ASIA』や『回帰熱』のアルバムね。
最近は違う音楽を聴くようになっている。それで、中島みゆきは前ほど聞かなくなった。
でも、今の私にとっても、中島みゆきは想い出や癒しに変わりない。その理由は書けないけど。





前置きが長いな。
映画の話にもどります。



  


この映画の収録曲の幾つかは、会社を辞めたくて仕方がなかった頃のもの。振られた思い出の曲もあった。
あの頃に聴いた『わかれうた』や『ひとり上手』は、私の寂しさを癒してくれたのよ。




しかし、映画は残念だった。
一部の画像はあまりに古くて見られないもの。曲も、メドレーだとは書いてあったけど、あまりにも短かくて驚いた。
『ひとり上手』などは始まったとたんに終わってしまった。
『黄砂に吹かれて』は良かったけど。



『夜会』のメイキングも見せてくれたら、料金の価値はあったかもしれない。
『夜会』やこの映画に対しての、中島みゆき本人の語りがあれば良かったのに。
あまりにも愛想のない構成にがっかりした。

『砂の船』などの曲が感動的だったことや、中島みゆきの美しさで、この映画への不満は抑えられた。
すらりとした体つきに驚いた。どのような衣装もお似合いだけど、和服姿が特に魅力的だった。






私は文芸のサイトに投稿をしていて、この話もエッセイにするつもりだったのよ。
でも、止めたわ。
ちょっと思うことがあって。





長々と書いてしまいました。
読んでくださって有難うございます。



画像がないと寂しいので、フォトから古いものを出しています。
これらの花を写した季節はいろいろです。