観るのが2度目ということで、ストーリーなどが、私にも分かりやすくなりました。
泣きました。前は泣かなかったのですが、今度は泣きました。美しい元帥夫人は言うのです。
ものごとには終わりがある。
時の流れは顔の中にもある。
元帥夫人は、自分の年齢を気にしていました。老いることの悲しみを歌います。時のながれは、容貌にも表れると言うのです。
若い愛人を愛しく思いますが、若い元気な女性に譲ります。
坊やが二人の間で困っていると、元帥夫人は言うのです。
その時が来たら、きれいに別れようと考えていたのですが、別れは予想以上に早かったのです。それでも、元帥夫人は女性に優しく話しかけます。若い恋人を手放す決心をしているのです。
夫人は私に彼を渡して下さる
と、女性は言いました。
そんな元帥夫人の歌唱に涙が流れ出しました。
また、元帥夫人は自分に触れようとした若い恋人を拒否します。
やめて。夫やいとこ?と同じことをしようとするのね。
そんな話をした後、帰って行く若い恋人を呼び戻そうと、召し使いたちに命じます。思い出したのです、
私ったら、キスもしなかったわ、
やはり若い恋人を大切に思うのです。
元帥夫人は、以前にも愛人があったようです。
そして可愛かった少女の頃の自分を想うのです。好きで結婚したのではないようです。
私は元帥夫人を演じるルネ・フレミングの情感こもった歌声にうっとりしました。
物語りは喜劇でしたし、笑えました。第2幕からはテンポもよく、娼館らしき場所はいかがわしくて面白いなと思いました。
娼館らしきところの主人は、化粧してドレスを着ていました。でも歌いますと、テノールでした。
笑いました。