冬から春にぬける旅
静岡県伊豆半島でみつけた、冬と春の共存。
しもばしら、ザクザク。
食感をあらわす、「クリスピー」という、言葉がうかぶ。
食えたらいいのに、と思う。
ぽっかりあいた、トンネルの入口のつららは凶暴な歯みたいだ。
トンネルをいけば、なんだか、ジョーズに食われたような気持ちだ。
峠をおりて、河津の町、にいけば、河津桜。
私の訪れたときは、ひとつの木に数輪しか咲いていなかった(2月20日現在)が
「さくらまつり」には大勢の人出があって、ひと足早い春の明るさがありました。
駅に一番近い桜の木だけ、なぜか、満開で、なぜだろう?と不思議におもっていたら、
看板があって、「この木には、昨年、開花促進剤を散布しました」とあった。
そんな、薬があるのねえ。
「くすぐってでも笑わせたい」、という言葉をなぜだか思い出しました。
「たぐりよせてでも、春のおとずれを感じたい。」
マフラーをまいた首が、うすら汗ばんでいるのに気づきました。
冬と春が同居する旅でした。





