東京・横浜二人旅一日目 | Moratoriumer´

Moratoriumer´

今日も波に揺られて海を漂う。

9がつ17にち(土) てんき:はれのちあめのちくもり

今日からあきと二人で初旅行。

目的は人との出会い。

朝から起きて

ご飯も食べて

家を出る準備を始めたものの

Moratoriumer´-アイロン中

あれこれしてる間に

Moratoriumer´-掃除中

ベッドで寝てる人一人(笑)

二度寝を始めたあき。

ちゃっかりうちも一緒に寝ていたら

目が覚めたころにはお昼の時間。

ようやく準備を始め13時ごろに出発。

滅多にうちは乗らない新幹線に乗るため

とりあえず京都に。

お買い物をしたり

いい加減お腹が空いてきたので食料を調達したり

なんやかんやしたのち乗車。

お腹をほどよく満たし

Moratoriumer´-柿の葉ずし

体力を温存し

17時半ごろに東京上陸。

うん

予定通り(笑)

早速大きい荷物を抱えながら

あきから何度も話を聞いていた

あきが何度も会わせたいと口にしていた

あきの先生に出会う。

もちろんうちは初対面。

うちのことを何と紹介しようか瞬時に考えたのち

あきはうちを「ソウルメイト」と紹介してくれた。

わかったようでわからないような

なんとなく受け取ったような先生。

そして3人で居酒屋へ。

教育者として大先輩のあきの先生の話は

教育というものを切り口に話すものの

結局は人生に通ずるものであった。

指導するにあたって

どうしたら技術を身につけられるのか

という点ではなく

まず個々のパーソナリティーを見極める姿勢。

業績や体裁や金などよりも

大切なものがあり

それを大切にしている姿勢。

そんなあきの先生から刺激を受けないことなんてなかった。

その道を極めたからこそ

その道から外れることを選び

一見道はそれたのかもしれないけれど

確実に存在する一本の筋。

かっこいい女性であった。

ほとんどあきと話をしているのを

隣でビールを飲むか箸を動かすかしながら

ただ聞いていることが多かったが

あきが席を立ったとき

先生はうちに話しかけてくれた。

「この子(あき)お酒強いでしょ。」

「んーでも顔に出ないで酔ってるときもありますよ。」

「ずっと一緒にいたらわかる?」

「はい、まあ・・・(笑)」

一言も「一緒にいる」とか「一緒に暮らしている」とか

そんな話はなかったのに

不意に耳にしたその言葉に

うちはようやく

あきの隣にいるなぞの女子大生を

先生がどう見ているのか少しわかった気がした。

2時間ほど居酒屋にいたのち

思わぬ次の出会い。

あきの先生の先生にあたるであろう人と

会わないかとのこと。

あきにとっては有り得る繋がりだとしても

全くその道との合流点がないうちを気遣って

あきが何度もうちも一緒に来るかを小声で確認する。

もちろん

「行く。」

と即答。

こんなチャンスに自ら身を引くようなことはしない。

そんなわけで次の待ち合わせ場所へ3人で移動。

そして出会ったのは

実年齢を思わせないほどの姿勢の良い男の人と

超体格が良く大柄だけどもその身体から溢れる優しい男の人。

いずれも

その道を極めた方々。

かといって

無知なうちは圧倒されるわけでもなく

ただ失礼のないようにとしゃきーんっ。

5人での食事は

なんとも多感なもので

気遣いが何時も感じられる

そんな不思議な時間だった。

滅多に食べない

食材を前に

お腹いっぱいだったうちでも

ついつい箸が動く。

そんなふうに相変わらずあまり話さないうちに

話しかけてくれる目の前の大柄な人。

うちの方が聞きたいことはいっぱいなのだろうけど

黙って食べているうちに話しかけてくれた。

うちの話に対するその人の視点に

どこか鋭さを感じ魅力を感じた。

大柄だけど繊細なところにまで気の届く優しさ。

笑っていてもどこか悲しげな表情。

その二極を持つ姿が印象的だった。

そんな席の横の横。

色々学ぶことは多かったのだろうけど

なぜか印象に残っているのは結婚の話。

そしてそんな話が出たときに感じた

あきの先生がうちら二人を見る視線。

それ以上は

もうあまり覚えてはいない。

このころにはもったいないことに

うちの頭はいっぱいで

注がれても溢れてしまうような

そんな状態だったのだろうと

今振り返ってみて気づく。

それでも

出会ったことを忘れることはないだろうと思わせる

そんな姿を持つ人だった。

とうに閉店時間は過ぎていて

もうすぐ終電の時間に間に合わなくなる15分前。

あきの旧友がかけつける。

8年ぶりの再会だとか。

笑顔いっぱいで

話も尽きることはなかったようだけど

電車の都合上再会は間もなく終了。

終電電車に乗る直前

あきの先生とその先生とのお別れ。

驚いたのは

そのあきの先生の先生

あきに握手とハグをしたあと

うちにも同様に握手とハグ。

その優しさと力強さのあるハグに

うちはなんだか圧倒されてしまった。

見ず知らずの若者に

そんなふうにしてくれたことを

心から嬉しく思った。

想定外の多くの出会いに

電車の中であきとうちは

それらに関して何も発することはできなかった。

感じることは山ほどあったのに。

終電というプレッシャーを感じながら

もうこの電車に乗り込めば帰れるだろうという時まで

なんとか目を開け姿勢を保持し頭を回転させるうち。

駅に着いたときにはもうぐったりのぐったり。

そして帰った先は

姉のマンション。

疲れきっていたうちとあきを

ドアから出てきて迎えてくれた姉。

ちなみにあきとは初対面。

それでも「えまぁ。あきぃ。」と呼んでくれたその一言に

一気に安心し力が抜けてしまった。

一日を振り返ってみれば

寝る準備ができ次第すぐに寝るのが自然だったのだろうけど

ようやく出会うことができたあきと姉は

そしてようやく会ってもらえることができたうちは

初対面とは思えないほど仲良く楽しい真夜中を過ごし

結局寝たのは深夜3時(笑)

でも眠気よりも疲れよりも

自然と姉の家に馴染むあきや

そんなあきにどんどん近付く姉を見ていることのが

うちにとってすごく大切な時間だった。

すごく素敵な時間だった。

Moratoriumer´-あきと姉

姉にまた一人姉ができた。

また

ファミリーの輪が広がったような

そんな感じがした。

うちの首の下にはあきの手が

うちのお腹の上には姉の手が

そんな二人の手に包まれてうちは眠りに落ちた。

二日目に続く。


出来事ばかりで、感じたことが上手く言葉にできないなぁ。
それでも二人の旅の記録は続く。↓

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