ただの肉じゃがだけど | Moratoriumer´

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今日も波に揺られて海を漂う。

昨日久々に肉じゃがを作った。

何年ぶりかな。

自分が食べたかったわけではなく

ただ彼女のあきに作りたかったから。

料理の担当は

どっちっていうわけではないけれど

大体いつもあきが作ってくれていて

少し申し訳ないと思いながらも

あきが作りたいと思って作ってくれているのなら

うちはただそれを贅沢に味わおうと思って

毎日おいしいあきの手作りの料理を食べてます。

でも受け身だけではどうもしっくりこないうちは

もちろんうちがしたいと思ったからしたわけだけど

あきに肉じゃがを作りたいと思った。

たまたまじゃがいもと玉ねぎがあったからね。

少しばかりあきを驚かせたくて

あきが帰ってくる前に作っておいた。

煮物っていうのは

炒め物と違って時間のかかるものだけど

その分やはり愛情っていうのも込められる気がして

だからきっとうちは肉じゃがを作ろうと思ったんだと思う。

あきはうちの予想以上の反応で

「わー!!」って喜んでくれるだけで

本当に嬉しかった。

まだ味も知らない段階なのに(笑)

うちはおにぎりを作ってくれるだけでも

大層嬉しさと幸せを感じる人だけど

あきはそれに優るほどおいしそうにご飯を食べる。

うちはその横で一緒にご飯を食べれるだけで本当に幸せで

毎日その時間を楽しみにしてる。

うちが作った肉じゃがを食べて

「今死ねたら幸せ。」

なんて言ってくれるあきと一緒にいられるうちは

本当に幸せだと思う。

ただの肉じゃがだったけど

うちにとっては誰かのために料理するのは特別で

そんな相手はもちろんうちにとって特別で。

あきといるとほんの些細な幸せも心から感じられて

今日もあきが作ってくれた料理を

心からおいしいと思いながらお酒とともに食べる。

この時間を言葉にするならば

「至福」

以外の何ものでもないだろう。

今日は直接はタイミングがなくてなかなか言えなかったけど

今日のご飯もめちゃくちゃおいしかったよ。

そんなご飯をうちもあきに作れたらいいなー。