上の、お目目クリクリの…ヒゲのおじさん、
その人の名前をすぐに言える人は、…相当の「通:つう」の人だと思います。
この人は、アメリカ軍横田基地に所属し、1985年8月の日航機墜落の際に、日航機と横田基地との無線を偶然 傍受し、いち早く日航機の墜落地点を横田基地に通報した人物です(→アントヌッチ中尉:当時)。
『 日航機墜落事故 米軍幻の救出劇(米軍パイロットの証言)』より
冒頭のアントヌッチさんの顔写真は、上の番組中でのものです。この番組では、日航機の墜落直後に米軍ヘリが現場に到着して、まさに救助作業を始めようとした時に日本政府がそれをことわったという事実が取り上げられています。上記番組は「12分29秒」のごく短いものです、みなさん、どうぞご覧ください。
そのあたりのことは、わたしも過去に
「アントヌッチ証言の衝撃」(2022年8月1日ブログ)等で
取り上げていますので、まだの人は、ぜひそちらも読んでみて下さい。
そ し て 、さ ら に こ の 事 件 の 全 体 像 を 知 り た い 人 は 、
わたしの3年前のブログ(「深まる謎~日航123便 35年目の夏~」上記2020年8月1日ブログ)を読んでもらえるとわかりやすいかもしれません。わたしは、そこに【疑問1】~【疑問20】とも言うべき、不可解な出来事を整理しています。
但し、その「20の疑問」は、わたしが自分で調べ上げたということではなく、その日航機撃墜事件の被害者(=ご遺族)である小田周二さんの本(『524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎』文芸社:2017年)』)を読んでごく自然に思い浮かんだに過ぎません(小田さんのその本を読めば、誰であってもわたしの挙げた「20」以上の多くの疑問を読んだ人は感じるはずです)。
この撃墜事件は、青山透子さん も詳細な調査をされていて著作も読むことができるのですが(注)、個人的には、この小田周二さんの本のほうがコンパクトに疑惑が整理されていて、とても興味深く読むことができました。
(注)青山透子さんの公式サイトも、きょうのブログ末尾にリンクを貼っておきました。
前置きが長くなりましたが、何と… 最近…
その小田周二さんを、かなり深く取り上げているブログを見つけてしまいました。
ブログ主さんは、全部で、18本もの(小田周二さんに関する)ブログをアップしているのです(注)。
(注)余談ですが、この「18本」という数字は、わたしが
「ChatGPT」批判として書いた一連のブログ(計10本)
の本数をはるかに上回っています。
わたしは、そのブログ主さんとはまったく面識は無いのですが、この日航機撃墜事件の本質的なところを考えていくと、わたしは、このブログ主さんが、小田周二さんのことを取り上げたくなるのは、わかる気がします。
但し、まったく何も知らない人が、小田周二さんに関する「18本」のブログを通して読むのはたいへんだと思いますので、今回は、その「18本」のうち、前半の6本について、わたしなりに短く紹介してみることにします。
日航機遺族著者:小田周二さん特集 序章( 2022年9月17日ブログ )
2019年7月、早稲田大学で開催されたシンポジウム「情報公開と知る権利――今こそ日航123便の公文書を問う」に、ブログ主さんは群馬県から参加します。
会場で青山透子さんと話す機会を持ったブログ主さんは、
小田周二さんとも会うことが出来たそうです。
わたしは青山透子さんの本は何冊か読みましたが、まだお話等を聴く機会はないのです。ブログ主さん、群馬県から都内のシンポに参加されたとは…すごいです。
日航機遺族著者:小田周二さん特集(1)( 2022年10月22日ブログ )
あるイベントのあとで群馬県の墜落現場から、小田周二さんを埼玉県まで送ることになったブログ主さん。車内で小田さんと色々話をしたそうです。
ブログ主さんはこんなふうに書きます――「私は、『524人の命乞い』を書いた小田さんは、きっと凄い勇ましく恐々として、気楽には話せない人物なのだろうと想像していましたが、そうではなくて、とても人間的でフランクな方だと感じました」
そうなんですよね…。日航機の事件だけではなく、声をあげる人って、見た目はふつうなんです…、例えば、自衛隊でのセクハラ を告発した五ノ井里奈さんもそうですよね、見た目は…ごくふつうの女性です。
…そのように、「声をあげる」ことが誰でもごくふつうにできる世の中になればいいとわたしは思います。
日航機遺族著者:小田周二さん特集(2)( 2022年10月23日ブログ )
ブログ主さんは、小田さんの年齢、そして場合によっては命の危険性があることも憂慮して、行動を開始…。小田さんとの交流が続く中で、2020年の年明けに、日航機事件で亡くなった2人のお子さんのお墓参りに出かけます。
その際に、小田さんはそのお墓についてブログ主さんにこんなことを言ったとか――「すぐ横に学校があり生徒の声が聞こえ、子供たちが寂しくならないように、ここを選んだ」「同級生たちもよくここへ参拝に来てくれ、小銭を置いてくれる」
わが子の命が突然、理不尽な形で奪われる。それだけでも耐えられないと思いますが、その事件の真相が、巨大な権力によって隠ぺいされる、そのこともご遺族にとっては許しがたいことだと思います。小田さんの38年間、その途方もない年月の長さに、わたしは言葉もありません。
日航機遺族著者:小田周二さん特集(3)( 2022年10月23日ブログ )
2020年に入り、日航機事件の関係者とつながったブログ主さんは、さらに上野村関係者とも知り合うべく活動を続けます。また、ウェブ上での「再調査」署名も開始するなど(2020年6月)、真実を明らかにすべくブログ主さんの取り組みは続きます。
ウェブ上の署名は、ブログ主さんのブログから可能です。
日航機遺族著者:小田周二さん特集 (4) ( 2022年10月29日ブログ )
2020年6月から始められた「再調査」への署名活動ですが、進み具合がいまひとつだったようで、ブログ主さんは、御巣鷹山に慰霊登山に来る人たちに署名活動へのPRができないものかと考えます。
「当初は、登山口に駐車した自車のリヤハッチを開け、荷台に置いた大型モニターにて、『再調査署名説明Youtube』を希望者にお見せし、アピールする事もやった」
ところが、そういう“街頭宣伝”に対して、110番通報されたこともあったとか。そして通報により駆けつけた警察官から「『慰霊の園』事務所の許可を得てするように」と言われてその指示に従うものの、許可が下りないだけではなく、たらい回しにも遭い、ブログ主さんは苦労します。
そういうこともあって無用なトラブルを回避するために、ブログ主さんは車の窓にチラシを貼って、積極的な声かけは控えるようにするのですが、そうすると、今度は上野村役場から、ブログ主さんを「ねらい撃ち」にするような貼り紙をされる等、なかなかものごとはうまく進みません。
ここのくだりを読んで、わたしも共感できるところがありました。例えば、都内でも「原発反対」の集会やアメリカ大使館への抗議行動などがあるのですが、主権者であるワタシタチを、この国の公僕たち(例:おまわり犬、ワンワン…)はまるでハエを手ではらうように追い払おうとするのです。
「なんで…ドウシテソウヤッテ排除シヨウトスルノ?」
「ちょっと、あなた痛いジャナイノ?」
「やめてよ、さわらないでよ、誰か助けて~」
…ってまわりに叫びたいことを、わたしもたくさん経験しています。
※モチロン…ソンナコトデ挫ケルワタシジャナイケド…。
日航機遺族著者:小田周二さん特集(5)( 2023年1月2日ブログ )
そうやって、一つひとつのことを地道に続ける中で、ブログ主さんは「慰霊の園」資料館に展示されている日航機撃墜事件当時の上野村文集(「小さな目は見た」「かんな川」)を見ていて、おどろくべき事実に気づきます(2021年8月)。
それは――この事件の真相を隠したい側からすると、
人目にふれてはいけない記述がごっそり削除されている…という事実です。
父 「飛行機が飛んでるそ、来てみろ」と言ったので、外出ると「大きい飛行機と小型のジェット機が2機飛んでいた」
5分以上たっているのにぐるぐる回ってばかりいた。そしてTV見ていたらキロリンキロリンと音がしてニュース速報で「123便がレーダーから消えた」と。
(文集「かんな川5」P141より)
ブログ主さんによると、別の文集(「小さな目は見た」)では「飛行機2機が追いかけっこ」(P68)をしていたという記述もあるそうで、これらは、まさに、その日その時間に現場に居合わせた子どもたちのまぎれもない目撃証言のわけです。
あっ、思い出しました。
小田周二さんも著書『524人の命乞い』の中でも、「飛行機が飛んで行った後から、流れ星のようなものが飛んでいくのが見えた」という読売新聞に載った目撃証言(1985年8月13日付)を引用して、「飛行機を流れ星のようなものが追いかけ、やがてその飛行機は炎や煙を噴き出しながら墜落して炎上した。だとするなら、私たちが追いかけなければならないのは、その『流れ星』の正体である」(P122)と書いていましたっけ。
え…、流れ星?
その流れ星のようなものが日航機を追いかけて
…その直後に機体は炎や煙を噴き出しながら
墜落して炎上…?
そうなのですよ、日航123便は、決してコントロールを失って迷走していたわけではないのです。米軍横田基地と交信しながら、横田基地への緊急着陸の許可まで取り付けていたのです。そのことをわたしたちは忘れてはいけません。
日航機遺族著者:小田周二さん特集 (6) ( 2023年5月29日ブログ )
2023年5月のことを、ブログ主さんは書いています。
それによると、「墜落事故当日、大型機と2機の米軍戦闘機(シルバー)がともに飛行していた目撃証言」を、上野村の宿で同席した人から直接聞くことができたそうです。
そうなんですよね…。おそらく、あの日、現地では多くの人が日航機のうしろを飛ぶ2機の戦闘機の姿を見ているのです。どうして、そんな重要な事実が伏せられなければ行けないのか…(注)。
(注)いいえ、まちがえました。重要な事実だからこそ、国(=霞が関周辺で
サークル活動をしているオジさんたち)はそれを隠そうとするわけですね。
以上が、「18回分」の小田周二さん特集の前半7回分です(序章を入れて)。
とかく、この「日航機撃墜事件」については、この事実を否定したい側からは、専門用語をことさらに使って、墜落現場には夜間は救助に行けなかったことを強弁しようとしたり、「自衛隊機が、日航機をミサイルで撃墜した」ことを(荒唐無稽な)“陰謀説”でかたづけようとしたりします(その手のYoutube動画等はごまんとあります)。
けれども、もしそのような事件は無かったのだと言いたいのであれば、そういうマヤカシの言動ではなくて、少なくとも小田周二さんや青山透子さんの本を読み、それらを正面から否定してもらいたいものです。
そして、もうひとつ。
この事件について、大手メディアは沈黙を守ったままです。
これは、わたしの想像ですが、もしこの事件を正面から取り上げようとすれば、国家(=霞が関周辺でサークル活動をしているオジさんたち)は、そのメディアを徹底的に、つぶそうとして来るでしょう。
コレ…書イチャッテ…イイノカナァ…、
まぁ、書くと問題になるかもしれませんが、書きますよ。
以前、北海道警での「裏金」作りを、北海道新聞が叩いたのです。
そうしたら、そのあとに、
北海道新聞は警察から「仕返し」をされました…(←見事なまでに)。
都道府県警察が、組織ぐるみで「裏金」を作っている…ってことも、悪事を働いている警察上層部からすると不都合なことかもしれません。但し、日航機事件の場合は、それとは比較になりません。なぜなら、500人を超える人命が失われているからです。ですから、それを隠蔽しようとする人たちは(かつての北海道警以上に)必死になるのはわからなくはありません。
でも、そういう隠蔽しようとする勢力に
わたしたちは負けてはいけないと思うのです。
そうそう…あとですね、できることは、一人ひとりでちがうのです。
わたしなんか、この事件について知ったのは、小田さんの本を読んでからですし、できることは限られています。
だから、わたしひとりは、微力なんです。けれども、1人では微力なワタシでも、わたしみたいなのが、1万人集まったら、これは「1人のワタシ」とはちがう力を持つと思います(微力デアルケレドモ無力デハナイ)。
ですから、このブログを読んでくださっている多くのみなさん、
自分が正しいと思う生き方を信じて、ともにがんばりましょう。
フ ァ イ ト 一 発!
( お し ま い )
〔 参 考 〕
◆ ついに…見てしまいました!( 2023年8月8日ブログ )