11月の、とある夕食のメニューがこれ。これだけでも十分に豪華ですが、
これはメインのおかずではないのです…(2023年11月29日、以下同じ)
オスプレイが、墜落しちゃいました。
今回は、たまたま(←ほんとうにたまたまです)海上だったので、一般人を巻き込む事態にはならなかったのですが、もし、これが、市街地で墜落していたことを考えると、今回の事故の深刻さがわかります。
きょうは、まだ(日本で)誰も言っていないことを書きます。
ブライアン・コバートというジャーナリストの人が「1989年のオスプレイ初飛行以来、およそ30人が事故で亡くなっている」と書いています〔注:下記リンク参照〕。最近では、今年の夏(8月)に、やはり米海兵隊のオスプレイがオーストラリア(メルビル島)で訓練中に墜落して、乗っていた3人が亡くなっていますから、とにかくオスプレイが飛び続ける限り、事故で亡くなる人が減ることはないでしょう。
この日のわたしの晩ごはんのメインの料理がこれ…。
「詩乃ちゃんの晩ごはんのメニューが、オスプレイ墜落と何の関係が
あるんだ???」ですって?たしかにね…(笑)。でも「関係」おおアリなんです。
そういうオスプレイにつけられたニックネームが…
空 飛 ぶ 棺 お け
未 亡 人 製 造 機
そ ん な ひ ど い ニ ッ ク ネ ー ム を つ け ら れ な が ら 、
ど う し て オ ス プ レ イ が 飛 び 続 け る か と 言 う と 、
オスプレイって、
実は、わたしたちがイメージするような 輸送機ではない からです。
↑あーあ、言っちゃった。もちろん、何かを運ぶことはあるのです。但し、ごく一般的な「輸送機」が「物を運ぶ」ことが第一の目的であるのに対して、オスプレイの本当の目的って、そういう「輸送/運搬」とは、ちょっとちがうのです。ここがとっても大切なところ
出た、出た…、詩乃ちゃんの「ふかし」が。
ちゃんと調べてモノを言ってくれないと困るなぁ~
…と、そんなことを言う人もいるでしょう。
そう…、現にいま、日本の多くの新聞、テレビで「在日米軍所属の輸送機オスプレイが…」みたいなことが言われているので、わたしたちが「オスプレイ=輸送機」と考えるのもわかります。 それは、言ってみれば
「寅さん」と言えば…「柴又」
「柴又」と言えば…「寅さん」
…みたいなノリです。
でも、ちがうんです。
オスプレイって、戦時下急襲用垂直離着陸機 なんです。
「戦闘機」ふうに短く言えば…「急襲(きゅうしゅう)機」。
たとえば、とこかの離島にある敵のアジトに不意打ちをかけて人質を奪還するような時、ふつうの飛行機では、そんなところに行けないわけです。
だって、敵のアジトには飛行場(滑走路)なんて無いから。
じゃあ、ふつうのヘリで夜間にこっそりと潜入すればいいじゃないか…って思うかもしれませんが、人質をうまく救出してもですよ…、そのあと向こうのヘリ等で追撃されたらヤじゃないですか…。だから、任務を完了したら、あとは、スタコラサッサ…と逃げる必要がある、その場合に、ヘリコプターみたいに垂直に上昇して、直後に、たちまち「飛行機」に変身して(←仮面ライダーの「変身~!」みたいに)逃げ去ることが出来たら、ステキですよね。
そんな発想で開発されたのが、
戦時下急襲用垂直離着陸機 「オスプレイ」なんです。
その証拠に、今回墜落したオスプレイって、米空軍第353特殊作戦航空団という特殊部隊に所属していて、しかも、訓練中だったのですよね…
いったい…米軍の特殊部隊のオスプレイが、
わたしたちの国で、どんな訓練をしているのですか…っていう話です(注)。
(注)で…、どういう訓練だったのですか、と日本政府(=霞が関周辺でサークル活動をしているオジさんたち)が問い合わせたところで、「回答は差し控える」ってアメリカ側は言って来るのが目に見えています。
つ い で に 言 う と 、
日本とアメリカは、今年の7月に、日本国内でのオスプレイの飛行訓練を現行の「150メートル」から…な、な。な。何と「60メートル」に引き下げているの、知っていましたか?(注)
いちおう「山岳地帯での…(低空飛行訓練)」という但し書きがついているようですが、これもどこまで厳格に守られるかわかりません。
(注)「日米両政府は、米海兵隊の輸送機MV22オスプレイが沖縄県以外の日本国内の山岳地帯で行う低空飛行訓練について、最低高度を現行の約150メートルから約60メートルに引き下げることで合意した。防衛省が7日、発表した。10日から有効となる」(2023年7月7日付 時事通信)
て言うか…、ドウシテ アメリカ軍が、よその国で軍事訓練をするの?
そういうことって、“自分の家” でやればいいじゃないですか?
離島への急襲訓練をおこなうアメリカ海兵隊のメンズたち。
かれらの乗り物が「オスプレイ」なのです。しかも…、こういう訓練を
している場所が…日本の伊江島(沖縄)なのです。視聴は コチラ 。
そういうわけで…、いまマスコミは、通りいっぺんの「原因究明と再発防止策を急げ」みたいなことを、ぴーちくパーチク書き立てていますが、いちばん大事なことは「輸送機」という言葉でたくみにカモフラージュされている「オスプレイの正体」をきちんと見抜くことではないでしょうか、そのことに全然ふれられていないみたいなので、きょうは、わたしがズバリ書かせてもらいました。
( お し ま い )
この日もわたしは食後にデザートを頂いてしまいましたが…。上の写真、イミシンですよね。つまり、目の前のモノも、視点(見る立場)を変えると全くその見え姿がちがって見えるということ。
オスプレイを単なる(ふつうにわたしたちが想像するような)「輸送機」として見るか、米軍特殊部隊で運用される「戦時下急襲用垂直離着陸機」として見るかで、目の前の事態(=墜落事故)の立ち現われ方が、まったくちがって来るということです。まさに、この点において、今日の夕食写真とがオスプレイとが見事につながる…という…(チャンチャン)。
鹿児島・屋久島沖で米軍オスプレイ墜落、
海上で1人救助したが死亡確認
2023年11月29日 15:39配信 読売新聞
第10管区海上保安本部(鹿児島市)によると、29日午後2時45分頃、「オスプレイが鹿児島県・屋久島沖で墜落した」と118番があった。米軍所属で乗組員は6人という。
鹿児島県・屋久島沖で墜落したとの情報があった米軍輸送機「オスプレイ」を捜索している第10管区海上保安本部(鹿児島市)によると、29日午後4時41分、捜索要請を受けた民間船が現場海域付近の安房港から北北東約3キロの海上で1人を発見して救助したが、死亡が確認された。
また、10管は当初、乗組員は8人としていたが、米軍側から6人だったと連絡があったと明らかにした。
(以上 読売新聞 引用おしまい)
〔 参 考 〕
「 空飛ぶ恥 オスプレイ 」(ブライアン・コバートさん)
◆ ヤクザと捜査員とのギョーテン会話( 2018年4月21日ブログ )
※コトバで人をだますという手法は今回のオスプレイに限らないのです…。