2023年6月29日、午後8時23分。電車がつくたびに人が降りて来ますが…

それ以外は、駅前は静かで気持ち悪いぐらい。東京で言えば、24時過ぎの感覚かなぁ…。


 このあいだ、わたしは首都圏のある場所に出かけて来たのですが、

 秘境探検~♪ばりにクイズにしてしまいましょうか?

 

  

 

  


 ここの街、知名度は高いのです、

 けれども、夕方からの店じまいがとっても早くて、わたしはびっくしでした。

 

ぽってりフラワー


 ここは、きょうのタイトルにあるように「鎌倉」だったのですが(←な~んだ…)

 では、どうして、そんなに遠くまで、

 しかも店の閉まり始める時間帯に(それも平日に)出かけたのか。

 それは、目指した“お店”が、

 週に3日しか営業していないからなのです(火、木、土の15~21時)。

 

 
 わたしが出かけた先は、鎌倉の材木通りにある「清水湯」という銭湯でした。

(↑夜9時には営業終了というもの、トッテモ早いです)


 この清水湯は、開業(1955年)以来そのままの趣で、とても風情があります。

 浴室には、石川県の名工、石田章仙(1914:大正3生 没年不詳)さんの九谷焼タイルがあるということで行って来たのでした(注)


(注)実は、その1週間前にも出かけたのですが、雨が降っていたのと…途中で

道に迷って、あえなく撤退となったのです。だから、この日はリベンジでした(笑)。

 

ぽってりフラワー


 そのお湯にひたりながら、わたしが思い起こしていたのが、

 下の田村隆一さんの文章――。

 

 

 

 「銭湯すたれば人情もすたる」


 これね…慧眼(けいがん)です。


 わたしなら、「銭湯すたれば、人倫すたる」と言うかもしれないけど…。

 田村隆一(1923~1998)さんの生きて来た時代を考えると、現代の家族というものは、1960~70年代から90年~2000年ぐらいにかけて、いかに大きく変質して来たのか、愕然とするぐらいです。

 「家族」ということでだれもが思い浮かべるのは、(かつて中学校で習ったような)「大家族」⇒「核家族」という変質でしょう。

 同じ「家族」と言っても「大家族」か「核家族」かで、その環境で育つ人間(=子ども)の人格は大きく変わって来ることは容易に想像できます。

 では、いまも「核家族」の時代かと言えば、わたしはそうは思わないのです。

 「〇〇家族」という名前で呼ぶなら、

 現代は「同居人家族(あるいはシェアハウス家族)」

 核家族では、遠い地方に住む親族と隔離されて、その家族(=核家族)だけがリビングで団欒(だんらん)もしたかもしれませんが、いまや、表面上は「核家族」という形態をとりながら、その各家族内で、人と人とのつながりが断ち切られていないでしょうか。

 食事の時間もばらばら、リビングはあっても、みんなでテレビを見ることも無い(←若者のテレビ離れ、中高生はテレビは「TVer」で見るそうです)、そして、何より怖いのは、家族一人ひとりが、それぞれの個室に閉じこもって、外の「見も知らない赤の他人」ともつながっているということです。

 「家族」の名のもとにひとくくりにされてはいても、当人(例:子ども)からすれば、同じ屋根の下に住むほかの人というのは“同居人”であり、スマホ代(→家族割)を出してくれる人、学校の授業料を出してくれる人…に過ぎない家庭もあるでしょう。

 だから、木造アパートの同居人同士が、時に「テレビの音量がうるさい」とばかりに刃傷沙汰(にんじょうざた)に及ぶように、スマホのことで注意された13歳の中学生が、実の母親を刺殺するということが起きるのです。

 13歳の(ごくふつうの)女子中学生が、実母を殺害すると聞くと、わたしたちは「なんだって?」と言葉を失いますが、デジタルドラッグ(=薬物)中毒の女子が、その“薬物”のことで注意され、自分が大切にしている薬物を“通行人”に取り上げられた…となれば、場合によっては激高して、相手を殺害することもあるのではないかという気が、わたしはするのです。

 

ぽってりフラワー


 そして、もうひとつ。

 大家族核家族へと移行する中で、

 実は、わたしたちのまわりには、

 とても重要な「セーフティネット」があったのです。

 それが(銭湯づきあいに象徴される)

 「はだかのつきあい」「ご近所さん」の存在です。


右差し となりの家にお醤油を借りに行けたのはどうしてか…


右差し おとなりに「もらい湯」しにいけたのは、なぜか、
 

右差し 脱衣場の縁側でうちわを仰ぎながら、

だれかと将棋をさせたのはどうしてか?

 

 それは、「おとなりさん」が、もうひとつ(ひとり)の家族だったからです。

 だから、都会に出て来た男女が6畳一間(ひとま)でスタートさせても、近くには、新婦にとっての「第2の母親」「第3の母親」、第4、第5…の母親がいたはずです。

 ある銭湯の女将さんがインタヴューに答えて回想していました。

お母さん 「むかしのほうが(銭湯も)混んではいたが、子どもたちがちゃんとしていた」と。

 とってもよくわかります。

 近所の小学生には、顔見知りの…

 第2、第3、第4、第5…のお父さん(やおじいちゃん)がいたのです。

 それで…そういうたくさんの“父親”から(笑)

 

トラ「〇〇〇の時には、こうするんだぞ」

UMAくん「〇〇〇しても、ゼッタイにあきらめるな」

宇宙人くん「おい…〇〇〇の時は△◇〇しないとダメじゃないか」

 と、事あるたびに言葉をかけられていたのではないでしょうか。

 そうやって、1964年の東京オリンピック以降…社会の中で「核家族」化が進む中で、その核家族を支えるセーフティーネット(例:銭湯づきあい)があったから、社会は健全にまわっていたと、わたしは思うのです。

 いまは、そういうセーフティネット(=疑似家族)が無くなって、

 かつ…中高生は“薬物(=スマホ)”漬けです。

 現代は何でもネットで注文できる便利なご時世ですが、世の中のおとうさん&おかあさんたちは、いまは…中高生でも下のような“新がかんたんに通販(?)で手に入るのを知っているのでしょうか。

 

…この人(↑)は、千葉県北西部で行商をシテイルミタイ…。

 

こちらの人によると「全ての方がリピートしています!」って、…それは、

すべての人が「病みつき」になっているということ?しかも、この人は四国で行商…。

 

「専門店の極上アイスをお試しくださいね♡」って、スゴイ(笑)

 

こちらは「氷菓」が(残り僅かではあるものの)「RG、HG、BH」と何やら種類が豊富のようです。


 東北大学の川島隆太先生は、「スマホ」のことを「デジタルドラッグ」と呼んでいますが、その“デジタルな薬物”で、新鮮なお野菜やアイスが(注:「覚せい剤」や「大麻」の隠語)がかんたんに手に入る…って、やっぱり、それは問題ですよね?


 ( お し ま い )



 〔 参 考 〕
星 清水湯」のことが紹介されています。
 ※九谷焼タイル画も写っています。



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