(2019年10月13日、千葉県 江戸川にて)
大きな被害を出した台風19号、
わたしの携帯も たびたび鳴って、見ると「避難勧告」メールでした。
大雨で、堤防が決壊しました。
避難してください。
(避難しなかったら、あとは知りませんからね~)
地震で、原発がコワレちゃいました。
避難してください。
(避難しなかったら、あとは知りませんからね~)
北朝鮮からミサイルです。
避難してください。
(避難しなかったら、あとは知りませんからね~)
霞が関周辺でサークル活動をしてるオジさんたちは、きわめて無責任だから、いざとなると…上のようなことをアレコレ言って来るのです(注)。
(注) これが「政府」「国」「環境省」「経済産業省」など、仰々しいコトバで語られる組織の、赤裸々な正体です。「政府」の実体 ― それは「人の金で、サークル活動をしているオヤジたちの集まり」なのです。
…で、日本人は「お上」に従順だから、
必死で避難する(あるいは、逃げ惑う)のです。
でもね、わたしたちは、もうそろそろ あたらしい時代の
「あたらしい主権者」 を目指してよいように思います。
(少なくとも、わたしはそうあろうと日々努力シテイマス、もうダマサレナイワヨ…と、そういう気構えでいます)
だから、上のような おやじたちの言い草に対しては、
きちんと モノを言うべきではないかと、わたしは考えるのです。
あなたたちの言っていることは ちがうでしょ?
雨が降っても、主権者であるわたしたちが、「避難しなくてもいいように」 きちんと 治水対策 お願いします。
人間の作ったものは必ず壊れるのですから、原発という危険なシロモノは、どうぞ撤去するようお願いします。
―― こう 言わないと いけないのではないでしょうか
対外政策も そうです。
北朝鮮からミサイルが飛んで来たらタイヘンだから、
避難訓練をしておきましょう…ではないのです。
主権者であるわたしたちが、避難訓練をしなくてもすむように、「政府高官」を気取るあなたたちが、外交によって、 ←ここが大事 そういう脅威を、平素から取り除いておくよう お願いします…
ってことなのです。
だ か ら 、
堤防ガ決壊スル、
原発ガ壊レル、
ミサイルが飛ンデ来ル、
万が一にも そういう事態になったら、その担当者(=霞が関周辺でサークル活動をしているオジさんたち)は、腹を切る…まではしなくていいけど、責任を取って辞め〔て、かつ省庁をあげて被害者を救済す〕るぐらいの覚悟をしてふだんから仕事をしなくてはいけないし、わたしたちも、そういう覚悟や責任の取りかたをふだんから促していくべきだと思います。
( お し ま い )
参考までに、東京新聞(2019年10月21日付)記事を下に引用しておきます。
いつものように、わたしが 関心を持ったところを「赤字」にさせてもらいました…。
堤防計画、3割未達成
台風19号で一部決壊 国管理の河川
2019年10月21日 東京新聞
河川整備計画に基づき水害対策を進めている国管理の河川で、堤防が必要な区間計約1万3000キロのうち、大きさが計画水準に達していなかったり、堤防自体が設置されていなかったりする区間が3月末時点で約3割に上ることが、国土交通省への取材で分かった。台風19号で決壊や浸水した場所も含まれている。整備計画は途中段階だが、今後も記録的な大雨が降る可能性は高く、専門家は「対策は急務」と指摘している。
国交省は河川整備基本方針に基づく計画で、全国109水系について「200年に一度の水害に耐えられるか」などの目安で堤防の必要性や規模を決め、20~30年を目標に整備を進めている。
国交省の三月末の集計では、堤防の幅や高さが計画水準に達していない区間が計約3500キロ(約26%)あった。今回の台風19号で堤防が決壊した久慈川の3カ所(茨城県常陸大宮市)と、那珂川の3カ所(同市と同県那珂市)が該当した。
同様の区間の割合が高いのは、久慈川水系(約65%)のほか、近畿地方整備局管内の円山川水系(約78%)、北陸地方整備局管内の梯川水系(約55%)、中国地方整備局管内の高梁川水系(約54%)など。
堤防がない区間も計約750キロ(5・6%)あった。台風19号で氾濫した多摩川は、無堤防の場所から水があふれ、東京都世田谷区で住宅が浸水した。同様の区間は那珂川水系で42%に上るほか、近畿地方整備局管内の由良川水系で約39%、四国地方整備局管内の物部川水系で約34%だった。
一方、福島県須賀川市にある阿武隈川の堤防は、計画通り整備されたものだったが台風19号で決壊した。
国交省によると、用地取得が進んでいないケースや、流域全体のバランスを取る必要があるケースでは、整備が進んでいないという。担当者は「今回の水害も検証するが、堤防だけでは被害は防げず、川底の掘削など幅広い対策が必要だ」としている。
新潟大の大熊孝名誉教授(河川工学)は「治水の王道は堤防だ。整備途上で仕方ない面もあるが、決壊した以上は強化がおろそかだったことになる。高さが足りない場所で決壊することが多く、早急に整備を進めるべきだ」と話している。
◇ 住宅被害5万6700棟西日本豪雨上回る ◇
甚大な被害をもたらした台風19号の影響で20日、新たに1人の遺体が宮城県丸森町の住宅で見つかり、共同通信の集計で死者は12都県80人となった。不明者は10人とみられる。総務省消防庁は、住宅被害が同日時点で5万6753棟に達したと発表。昨年の西日本豪雨の約5万1000棟を上回る規模となった。
雨が上がった被災地では、警察や消防、自衛隊などが行方不明者の捜索を続け、住民らは自宅の片付けなどに追われた。ボランティアによる支援も各地で本格化。泥の付いた家財道具を運び出し、炊き出しもあった。
総務省消防庁によると、住宅被害の内訳は全半壊が14都県986棟、一部損壊が28都道府県2682棟、床上浸水が16都県29982棟、床下浸水が21都県23103棟。
内閣府によると、20日現在、11都県の4077人が避難所生活を強いられている。厚生労働省の集計では、7万8269戸で断水が続いた。
国土交通省によると、土砂災害は20都県で計432件が確認され、堤防の決壊は7県の71河川135カ所に上る。
(以上 東京新聞 引用おわり)
もともとの記事は漢数字でしたが、横書きで漢数字は読みにくいので算用数字に直しました。
あと…新潟大の大熊孝名誉教授のコメント、「治水の王道は堤防だ」って日本語の使いかたとして、まちがっていませんか? 読んでいて…「え~~~~っ」と
わたしは思いましたが…みなさんはどう思いますか?
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