電車内でも、インターネットのプロバイダー契約に関する広告が目につく季節になりました。年度のかわり目って、就職をしたり東京で大学生活を始めたり…で、どこの会社(携帯電話、インターネットプロバイダーetc)も新規契約者を増やすべく知恵をしぼっているようです。
同 時 に …
こんなポスターも駅構内に貼りだされています。
こちらの業界団体さんも、新規の若者が欲しいようです。
いまわたしたちのまわりで進む日本の軍事大国化に、わたしたち一人ひとりは無力なのか ―― と言えば、決してそういうことはありません。
霞が関周辺でサークル活動をしているオジさんたち(←それが「政府」と呼ばれているものの正体です)の暴走を止めるとてもいい方法があるのです。
それは、若い人を中心に、だれも「自衛隊に入らない」し「自衛隊に関わらない」ようにするというものです。
どんなに最新鋭の戦闘機を買い揃えたところで、それを操縦するパイロットがいなければ、戦闘機も…ただのスクラップです。
この方法は、即効性は無いかもしれませんが、おもに若い人たちによる“自衛隊離れ”が(昨今の“年賀状離れ”のように)進んでいけば、日本の軍事大国化を食い止めることが出来るでしょう。
町中で見かける「求人広告」。写真の撮り方とか、それなりに凝っています~♪
但し、その際は、向こうの口車に若い人たちがホイホイと乗らないような、ふだんからの家庭での団らん(?)や活発な意見交換、そして問題の本質を深く掘り下げていく姿勢が必要だと思います。
例えば、上の写真にある2つの標語について、わたしは次のように考えます。
標語:その1 「架け橋になる誇り」
紛争地と軍事産業とを結ぶのが、「兵器消費団体」である軍隊(別称:自衛隊)ですが、そんな殺戮行為によって、紛争地と軍事産業とのあいだの架け橋になることが…誇りになるのでしょうか…?
むしろ…わたしは、そういう美辞麗句によって、若い人たちが「霞が関でサークル活動をしているオジさんたち」や「軍事産業」の“いいカモ”になることを、真剣に恐れています。
詩乃ちゃん的には…「架け橋にされる屈辱」…かなぁ。
標語:その2 「世界へ羽ばたく平和の心」
軍事産業や、軍隊への入隊を勧める人たちも、口々に〈平和〉を唱えます。
でも、ここが大事なところですが、
武器使用〔=殺戮:さつりく〕によって作り出される〈平和〉と、
話し合い〔=対話〕によって作り出される〈平和〉とは、
同じ字を使っていても、まったく意味はちがって来るということです。
1月5日のブログで書いたように、「軍事力による平和」「武器使用による平和」なんて、とってもカンタンです。だって、力(軍事力)によって相手を皆殺しにしてしまえばいいのですから…。
相手を皆殺しにしたら…どうしたって…その先の「戦闘」「武力衝突」などは無くなりますよね…。だって…皆殺しにしちゃうのですから。
でもね…本当はカンタンではないのです。
「軍事拠点を空爆する」と言いながら市民の生活している場所を空爆して多くの死傷者を出す、病院への誤爆によってたくさんの民間人や医療関係者が亡くなる…といったことが起きるからです。
罪の無い赤ん坊や子ども、女性、お年寄りが殺されれば、それに対する反動は必ず起きます。その結果として――いつの時代、どこの紛争地であれ、武力によっては、本当の〈平和〉は絶対に達成できないのです。
いま10代、20代で…これから“自衛隊”という名前の「軍隊」に入隊しようとする人たちに、わたしは言いたいです。
自衛隊は“福利厚生”が充実しているそうです。自動車の運転免許なども入隊中に取ることも出来ると聞きました。「心身を鍛えられる」ということで志願する人もいるそうです。
でも、どんなに“福利厚生”が充実していても…突き詰めれば、自衛隊というのは、立派な「軍隊」であり、「武力による平和」を目指す組織です。「心身を鍛える」場所は、世の中にいくらでもあります。
武力以外に、本当の意味での心安らかな平和を生み出すしくみはあるにもかかわらず、なぜ、あなたは、短絡的な“正義感”に駆られて「武力による平和」をわざわざ選択するのですか
軍隊に入隊して、そこでの福利厚生を甘受すれば、いずれ…命令が下された時、「組織の論理」の下(もと)で、あなたは目の前にいる人を(自分は殺したくなくても)殺さなければならなくなるような事態も起こり得ますが、それでもよいのでしょうか。
たとえば、
医師は、手術によって人の命を救います、
外交官は、交渉によって人の命を助けます、
農家の人たちは、食べ物を生産することで人々の暮らしを支えます、
教師は、教育の営みによって子どもの人格的な成長を助けます、
それに対して…
軍人は相手の命を奪うことによって…国(?)を守るそうですが、そんな「人殺し」という野蛮な手段ではなくて…相手の命を奪わずにお互いに生きていく道を探ることが、わたしは人間の【叡智:えいち】だと思うのです。
10代、20代のみなさん、たった1回の人生、悔いの無いよう生きて下さいネ。
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