月曜日に聴いてきた、初マスレエフ。

この人の演奏は、生で聴く方が録音より断然魅力が伝わるのではないか。
リストとか、ラフマニノフとか、そんな感じ?のような。
と思ったら、彼自身もラフマの演奏が好きだそうで、それが彼の表現に結びついているのだとしたら、あら私の思ったことも遠からじ?

チャイコフスキーの18の小品から悲しい歌 
最高。彼の演奏ではもちろんないけれど帰宅後すぐCDを検索。

リスト「狩」やサンサーンス/リスト/ホロヴィッツ「死の舞踏」
のような音の多い曲(ひどい表現)を聴いていると、本当にピアノは一人オーケストラだとしみじみ。
10本の指を、まとめたり、独立させたり、当然指揮も自分でとる。
どうして、数本の指はフォルテを叩きその横の余った指で柔らかなタッチを生み出したり
できるの!?
今回の席は二階の真正面で彼の手の動きが余すところなく見えたから、もういちいち興奮。
何度か声出して笑っちゃった。

アンコールをなんと6曲もしてくれて、それらすべてのクオリティが高い。
チャイコフスキーの子守唄Op72-2、右手がハープになっていて、恍惚。
最後にあのカッチョイイカプースチンもばっちり決めて、どなたかから
渡された紙袋を両手で、躰の正面に下げていた可愛らしい恰好とのギャップも◎

マスレエフ情報:7歳で音楽室のピアノに触れたのがはじめて。家系に、音楽家はいない。