平田オリザの「幕が上がる」読み終わったらガラかめ熱が急に上がってきた。舞台今やっているかな、と検索してみるとちょうどその日、次の日もやっている。
ただ、18時開演、場所は職場からは30分ちょいかかるとこ。どんなに頑張っても17:12終業なんでぎりぎりだな、今日は無理だから明日挑戦しよう、

てなわけで木曜日。
17:20に丸の内線に乗れば最寄駅に17:49に着ける。会場は駅徒歩3分。間に合うかわからないので前売りは買わない。当日券があればよし、なかったら徒労に終わるけどそこまで人気あるとは思えない。
出発。
渋谷で井の頭線に乗り換えるところ、通路が細くて、周囲の人の歩きが遅くてイライラ。もっとシャキシャキ歩きやがれと内心で毒づく。ことほど左様にワタクシは自分勝手であります。

最寄駅に到着。覚えておいた道順どおりに歩くとホント駅からすぐ。当日券ありとのことでまず18:00からの「忠臣蔵/OL編」¥2500を買う。20:30からの「ヤルタ会談」は上演時間30分だそうで、これも観るつもりだったが肌に合わない可能性も考えて購入は後にしようと思う。因みに¥1000。

中に入るとほぼ満席。一番前の、ただのベンチみたいなのに座らされた。さらに隣の隙間にも女性が一人詰め込まれる。見回すと、一列に20人位かな、階段状に6,7段?そして通路にも椅子を置いて人を座らせていく。

舞台はほんとに眼の前。会社の食堂らしい。ぐるりは家紋?の垂れ幕で覆われて。野球部みたいな大きいヤカンに目を惹かれる。
既に役者が一人椅子に座ってご飯を食べている。私の席からは少し見上げる格好になるため真正面のテーブルの上が見えない。なので食べているフリかと最初は思ったが実際に食べていた。びっくり。でもこれがオリザ式の一つなんだと後々判明。

鐘などはなく唐突に会話が始まる。笑える箇所も、ちょっと震える箇所もあり。でもOLらしさがそこまででていたかといわれるとう~ん。討入案主張OLの登場仕方が気に入った。この人のキャラクターは面白い。

終了すると全員舞台に出てきて一度だけお辞儀して退出。もう戻ってこない。何度もカーテンコールを繰り返すバレエや音楽(カテコとは違うが)に慣れてると不思議な感じ。あ、でも中谷美紀の時は2回は出てきたか。