全幕、A、B、ガラと、2週間以上続いたフェスティバルが終わりました...
適当に部門を設けて振り返ってみると

ウルウルしたで賞
ノーマンズ・ランド(アリーナ・コジョカル/ヨハン・コボー)
絶望しか見えない女性の悲しみがひしひし伝わってきた。コジョカルはルーマニア革命時子供だったから(89年生まれ)こういった作品にも深く入り込むことができるのかなぁと...亡霊のようになっているコボーも良かった。
次点
フェアウェル・ワルツ(イザベル・ゲラン/マニュエル・ルグリ)
まさかバナ作品で感動しようとは。たいして複雑な振りはない、と思う。だからこそ?音がよく見えるというか。ルグリの音楽性に驚嘆するとともに以前読んだ「葬送」のショパンを思い出してしまい...

なりきりで賞
スティーヴン・マックレー(ロミオとジュリエット)
可愛すぎるです。終始幸せ顔で、恋の激情に任せて踊る姿が爽やか。髪が額に落ちているところがまた無防備さを感じさせます。全幕観たい!と思ったら9月から英国ロイヤルバレエで演るのではないか。ロンドン行きたいよ~~
次点
タマラ・ロホ(黒鳥のパドドゥ)
純情(でアホ)な王子を弄ぶ弄ぶ。投げキスしたり流し目で誘ったり、でも私はオデットよ~と白鳥の腕づかいをして騙すことも忘れない。

すごく上質なお芝居をみた気分で賞
マノンより寝室のパドドゥ(オレリー・デュポン/エルヴェ・モロー)
古風な形に髪を結ったオレリーデュポンが、300年前のフランス女性はこんなだったのかと思わせてくれる。愛らしい小悪魔。モロー演じるデグリューとのまだ初々しい関係が見て取れる(寝室にいるけど)。
次点
椿姫より第1幕のパドドゥ(マリア・アイシュバルト・アレクサンドル・リアブコ)
リアブコが熱い。この二人の演目って急きょ決まったのだったか?それにしては息がぴったり。

裸でおつかれさまで賞
オシール・グオーネ(ディアナとアクテオン)
カーテンコールまでずっとぴらっとした腰布一枚状態でいたのね...トップバッターだったのに(おそらく待ち時間は上着を着ていたものとおもわれます)
次点
マルセロ・ゴメス(ヴァーティゴ)
ボクサーパンツいっちょだもんね...似合っているけど。

一番盛り上がったで賞
ドンキホーテより(ヤーナ・サレンコ/スティーヴン・マックレー)
私のひいき目かしら。Aのドンキホーテはバランスを見せつけてくれたけど音楽は無視、
一転Bは音楽異様に速くて。正当派だけどお祭りだしもう少し遊んでくれても...と思ったが
ガラの終幕にぴったりだったああ

ファニーガラ賞
マルセロ・ゴメス
すごいね~彼は、コメディアンとしても一流ね。前回のパガニーニに合わせた振付でも思ったけれど。間の取り方が抜群。しかもポアントやら腕使いやらの技術もあるなんてっ
次点
マリーヤ・アレクサンドロワ
女性陣の中で一番はっちゃけていて面白かった。一周ジュテもこなすし、カーテンコールでの仕草を見てても彼女はエンターーテナーだなと思う。

長くなって疲れてきた。のであとは思ったことつらつらと...

ムンタギロフは脱いだら思ったよりぽにゃっとした躰だった。
レヴァツォフはずっとハイルヒトラーにしか見えなかったがガラでは良かった。
音楽ひどい。特にAのヴァイオリンソロの音痴具合はなんなの。
ピアノも、バラードが聴くに耐えない。なんで弾けない人を選ぶの。
遠藤真理のチェロはよかったわ~。
マラーホフは痩せても太っても躰前面が盛り上がってるのね。
Aのエイマンの一人舞台は息もつかせぬで迫力があった。もっかい見たい。
Bはノイマイヤー作品多過ぎじゃね?
「ディアナとアクテオン」でのヴァルデス、トウでアラベスクして、躰の向きがじわ~っと変わっていってた気がするが、何あの技?
ヴィシニョーワはAでは妖艶&コミカル、Bとガラでは身体能力の高さを見せてくれた。欲を言えば一回クラシック踊ってほしかった。彼女の二の腕が一番!
コルスンツェフはこういうのやらなそうだったのに。一気に好感度アップ。
シムキンはピカチュウが好きなの?
4羽の白鳥×2、みんな楽しそうだの~
ヴィシニョーワの私服!

以上です。