30日に行ってきたのです。なんとも珍しく友達と共に。好みの違いを隠しもしないので、こちらが息せき切って興奮を伝えてもあちらは右から左へ聞き流すだけ、またあちらが肯定するものを私が全否定するなどいろいろと面白い。ただひたすらに「空気を読める」ことが美徳と言わんばかりの昨今の風潮によるものか、会話の多くが同調・感嘆・称賛の繰り返しで、会話から刺激を受けることが少ないので、こういう機会は貴重。自分を否定されることに免疫ない人がどんどん増えて、このままだと、「友達と話してて自分の意見に賛同しなかったので刺した」てな事件が増えそう。

あ、バレエの話でした。

はじめはウラジーミル・マラーホフが扮する「ペトルーシュカ」。周りを東京バレエ団が固めます。舞台があくとバレエ・リュスの世界が広がりました。西洋でも東洋でもない、まさにロシアな色使い。ストラヴィンスキーのちゃかちゃかキラキラした音楽の盛り上がりの部分で、ペトルーシュカ達三人が揃って舞台前方に勢いよく出てくるところ、良かった!

友達も私も ペトルーシュカの動きが可愛いってだけで満足。2年前に見たときのマラーホフの体型に衝撃を受けたのだけど、今回衣装を着込んでいることもあってか、まともな体型に見えて安堵しました。

続いては東京バレエ団によるノイマイヤー振付の「スプリング・アンド・フォール」。


音楽は好きなの。ドヴォルザークの弦楽セレナーデ。だけど、これは振りを覚えただけ感が満載だった。特に男性陣。これではお稽古事の発表会レベルだよ。。。。3楽章かな?のラストの方、舞台下手で踊る二人に細く長い光が当たって影が伸びるの。ここは美しかった。

友達、男性大勢の踊りには興味ないらしい。「日本人男性ダンサーのスタイルの悪さ」について私が言及するも、「あ、全然見てなかった」だとさ。「音楽がよかったからまだ見られた。これで現代曲のような音楽だったら完全に寝てた」そうで。

長くなったので続きはあとで。