2月14日(月)

 

1mm開けのダイナマイズから1週間後の主治医の診察。

「どうですか?」

―はい。また、隙間なくなっちゃいました。💦―

先週の願いもむなしく、1日後には1mmの隙間が無くなって骨がつぶれて縮んでしまっていた。

「そうか。でも、レントゲン上は問題ないから、今日はカーボンに変えましょう。」

 

そして、大大先生は器具を取り出して組み合わせながら、しばし何か考えておられる。

「まだ、縮んだこともあって万全ではないから、2本付けるか。」

カーボンのレールの本数のことらしい。

ーはい。ー

とにかく重い金属レールから変えてもらうのが大事だ。

 

 

まず、骨の縮み防止ストッパーを外す。

 

 

カーボンの支柱を支えるための新たな器具(緑色)を付ける。

上下互い違いに

全部で4つ。

 

 

 

緑の器具に直径1cm程のカーボンの支柱を挟みこむ。

上下に2本。

 

 

最後に、今までの金属レールとその支えのボックスを外す。

 

 

完成!

黒いボックスが無くなって、ピンが剥き出しになった。

 

 

「軽くなったでしょ。」と大大先生。

ーはい。ニコニコ

試しに、

今外した金属レールを持って見ると。。。


重い。えー少なくとも1.5kgはありそうだ。

10月5日の骨切りから今日まで、大腿骨を支えてくれていた友だ。

ご苦労さんと言ってあげよう。ウインク

 

 

―先生は骨延長の手術されたら、レールをこのカーボンに取り替えることが多いのですか?―

「よっぽどの例外は別だけど、基本はダイナマイズしてカーボンにしてから外すようにしてる。」

 

「ダイナマイズという操作は、バスチアーニ先生というイタリアの先生のアイデアなんだよ。

垂直荷重をかけると骨がよくできると言う。それを僕もやってみてああ、ほんとだーと思って。

骨延長のオリジナルであるイリザロフ先生はそういう事は一言も言っていない。」

 

「イリザロフ先生はワイヤーしか使わないリング型。それをこの単支柱型の太いピンで、

ある意味シンプルな創外固定器で同じことができるよ、と言い出したのがバスチアーニ先生。」

 

「カーボンの支柱でフレキシブルになるのがいいと言い出したのは、僕のオリジナルなのかな。

誰もそんな事は言っていないから。論文にも書いてない。」

「なぜこれを始めたかというと、

初めはダイナマイズして骨が縮まなくなったら、固定器すぐ外せると思ってた。

そうすると、骨が曲がる人が出てきた。

なんだ、縮まないけど曲がるっていう時期があるんだ、というのがわかって。

じゃあその時期には、少し曲げの力もかかるように外す前にした方がいいんじゃないか

ということで、こういう時期を置くようにした。」

「すこしでも早く外そうとしたからそんな曲がる時期が出たんだよね。

昔は、オリジナルは、骨が十分にできてから器械を外せだったんだけど。

でも、器械ついてると骨ができないんだ。

だからなるべく骨に力をかけてやりたい。

それで、少し柔らかい物(カーボン)で支えたらいいんじゃないかと。」

 

「このカーボン、昔はもっと細くて8mmでずっとずっとフレキシブルだったんだけどね。

これは太いから支柱1本でいいのかもしれないけど。何となく不安だから。

これでやって、よければ2週間後に1本にしてもいいから。」

―それは、ぜひお願いします。―

 

その後

入院の日にちが正式に4週間後に決まった。

「その頃にはコロナも落ち着いていると思う。」

 

支柱をカーボンに替えるという、大大先生のオリジナルの技を実施して頂けて、

またその技の開発までの経過についての貴重なお話を聞けてよかった。

 

大大先生は、カーボンに取り替えた状態を見せるために

大先生と若い病棟医を呼んだ。

お二人のお顔を見るのは久しぶりだ。