2月14日の続き
創外固定器のレールをカーボンに替えた後
診察室に大先生と若い病棟医がいらした。
若い病棟医は、カーボンレールに変わった大腿を写真に撮ってすぐに出て行った。
大先生は部屋に残っていて、大大先生と話している。
私は今日のカーボンに替えてもらうミッションが終わった後、次は成長を続ける肉球問題を相談したかったので
昨夜撮ったピン周りの写真を
大大先生と大先生に見せた。
今や肉球は竹の子状態になってきている。
「ああ、にくげね。これ痛いんだよ。
どうしてもね、刺激で新しい細胞ができちゃうの。」と大先生。
ー中の組織が出て来たのではないのですか?ー
「そう。にくげって肉の芽って書くんだけどね。
処置室空いたら、取ってあげるよ。
局所麻酔の注射が痛いんだけどね。」
入院してピンが取れるまで、まだ6週間ぐらいある。それまでこの肉球竹の子の成長を見守って痛みに耐える自信はなかった。
ーえっ、いいんですか?注射は平気です。
お願いしたいです。ー
主治医の大大先生もうなずいておられる。
ほどなくして処置室が空いたので移動し、
ベッドに横たわった。
「表面に白いものが見えるでしよ。これは
上皮化って言って、皮膚が出来てきてるという事なの。」
それを聞いて
もし、ピン抜去の時まで待っていて、
この肉球竹の子状態のままで固まってしまっていたら、取るにしてもよりダメージがあって大変だっただろうなと思った。
まずは結構な量の麻酔注射を肉芽の前側に打つ。しばらくしてもう一本、後側の2箇所に分けて打つ。
「痛いでしょ。」
ーいえ、大丈夫です。ー
「タンツベアさん、強くなったね。」
大先生の入院中の私の印象は、痛みに弱い患者ということだったのだろうか。![]()
私としては、麻酔注射の痛みよりも、
今までの肉芽がピンと擦れる痛みや、大腿全体に広がる痛みの方が強かった。むしろ麻酔してもらうとそういう痛みが感じなくなる。
(それに、この局所麻酔注射は初めてではない。10月にピン周りを広げる皮膚切開を病棟医が病室で行った時も、これを打っているので
痛さの程度はわかっていた。
思えば、あの時はその後8時間ぐらい出血が止まらず大変だった。
トイレで気を失いかけた。
今、その皮膚切開で広げた穴は塞がってしまっている。
最初に入れた時と同じ、ピンの大きさ分の穴しか空いてない。あの皮膚切開は意味があったのだろうか?わざわざ切り広げなくて良かったのでは、と思ったりする。)
「麻酔で表面が白くなってくると、血液が行かなくなったということだから切っても出血しない。触って感覚無いね?」
ーはい。無いです。ー
皮膚の感覚がなくなって、出血もしない状態になったところで、
大先生は、長さ10cm程の刃がわん曲した小さなハサミで、チョンと肉芽を切り取ってしまった。
(私は見えないので、上から見下ろしていた夫の証言による。)
いつ切ったか、本人はわからなかった。
「はい、終わり。今日はシャワー消毒はしなくていいから。」
ー先生、ありがとうございます。もうここだけでなく、大腿全体もピリピリと痛くなっていましたので。ー
「痛みって言うのは、お年頃になって女性ホルモンが減ってきたりする関係で、脳が勝手に思ってしまうところもあるからね。」
ーそうなんですね。おかげで助かりました。
入院まで耐えられそうになかったので。ー
お礼を言って処置室を後にした。
思いがけず、主治医ではない大先生が肉芽を取る処置をしてくれる結果になって
夫は、「いい先生やな。」と感心している。
入院中から大先生は
自分の患者でもないのに
私によく目をかけて?下さっており
いろいろとご指導されてきた。
どうなの?と思う事もあったけれど
こうしてフットワーク軽く対処してくださるお医者様やこの外傷センターの様な医師間の連携の良さは、普通のことではないだろうと思う。
本当に有りがたい。いい病院で良かった。
え〜〜
この下方には
自分の覚え書きとして写真を載せます。
患部が映っておりますので閲覧注意です。![]()
ご覧になりたい方だけ
ご覧くださいます様お願いいたします。
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処置前:丸い肉芽が竹の子の様に成長してきた

