空飛べば 大地の感触わからない
電車では 枝葉の囁きわからない
車では 風の香りがわからない
自転車は 根方の野花が見つからない
秋に歩けば 落葉路
カサカサはしゃぐ 枯葉の舞
冬に歩けば 息白く
ザクザク歌う 霜柱
春に歩けば 枝の空
ぷっくり膨らむ 花蕾
夏に歩けば 木陰路
メラメラ陽炎 緑影
靴を脱ぎ 素足で芝を踏みしめて
立ち止まり 風のささやき枝に聴き
空見上げ 山の香りを雲に問い
しゃがみ込み 命の強さ指に触れ
朝に歩けば 頬に笑み
夕に歩けば 雲に色
夜に歩けば 月の陰
夜明けに歩けば いのちの朝
満ち潮 光の波打ち際