1月にはヒトゴトであった新型コロナウィルスがあっという間に国内に広がり、緊急事態宣言まで出る事態をとなった。
PLAの樹脂は柔軟性も少しあって、頭に合わせてサイズを決めただけあって、被り心地も悪くない。頭を揺すってみてもマジックテープで固定しているので、ずれない。髪の毛の上からすれば、クリップも痛くない。ダメならセロテープでも取り付け出来そう。
仕事は、週の大半がテレワークで、意外にもやれないことはないなという印象。
東京都内に通勤しているが、電車は混んでいる。窓を開けて換気をしているので、4月なのに寒い。
4月になると、人の動きがあり、懐かしい人が自宅の近くに引っ越してきた。飲みに行こうと誘われたが、地方から越してきたからなのか、その組織の問題なのか、意識が低過ぎて呆れた。当然お断りする。
私は自分が罹患して、職場や家族に迷惑をかけることが許容できないので、できる限りの予防に努めている。
ここで抑えないと…全ての人が念頭に置いて、できる限りの生活をしなければならない。
妻は内科のクリニックで看護師として働いている。
日に日に新型コロナの罹患者が増えていく。大病院も脆弱な状態で対応しているところも多いようで、町のお医者さんも、新型コロナの患者を診察することは、避けられない状態となってきた。毎日のように、熱がある、咳が出る、のような症状を持つ方からの電話が絶えないよう。病院に入ってこないよう、張り紙をして、外から電話をかけてもらい症状を確認し、怪しいケースは帰って自宅療養してもらう。
患者も世の中の状態が分かっている方が多く、従ってくれるとのこと。
切迫しているのは、消毒液やフェイスシールド、マスクも含めて、注文してもほとんど来ないらしい。これでは診れない。
テレビでみるようなフェイスシールドなどの完全武装をしなければ、PCR検査のシードスワブ(長い綿棒みたいの)を入れた時など、患者が咳き込んだら、目の前の医師や看護師が感染する。
フェイスシールドが少し入ったものの、あっという間になくなる数であると聞き、3Dプリンタで作れないものかと考えた。
今日の午前中にいろいろ調べ、仕事に行く前の嫁さんを引き留め頭を測り、 3DCADでフェイスシールドのフレームを設計してみた。
試作フレームを印刷して、その辺にあった透明でもないクリアファイルをクリップで取り付け、頭の後ろはエフェクターボードをこしらえた時のマジックテープが余ってたので、取り付けてみた。
使い物になるのだろうか。
妻に装着テストをお願いしたら、十分に使えそうとのこと。
マジックテープの取り付け面積が心許ないので、ちょっと広げて、2度目の試作。
一つのプリント時間は、40分程度であるが、フィラメント切れとなり、本日は打ち止め。
使用できそうか、月曜日にも病院に持って行き、意見を聞いてきてくれるみたい。
今まで勉強してきたことが、少しでも役に立ってもらえれば…これから改良して…と思いつつも、使わないで済むような状況に好転することを心から願うばかり。
我々にできることは、広げないこと。


