音楽之友社Stereo誌の別冊で「自作でオーディオアクセサリー」という本が自作電源ケーブルキット付きで発売された。
 
この本は、付属品に(というかこっちがメインだが)コネクタ「オヤイデ電気 OY-ON1」と電源ケーブル「ゾノトーンOPC-2.5」が同梱されており、部品は揃っている。届いてすぐに組み立て、使用できるということで、電源ケーブルの自作という一見マニアックな行為を手軽に楽しむことが出来る。

昨年の小型アンプキットは、発売直後にいろいろ探したが高額でなかなか手に入らなかった。今回はアマゾンから発売の知らせがあった時点で即予約注文をした。(アンプと違って、そこまでする必要もなかったかもしれないが・・・)
 
 
組み立ては、ニッパーやケーブルストリッパー(これはなくてもいいが)、ドライバー(No2がいいかな)が必要となる。
コネクタにはPCのカバーが付いており(ブルーでかっこいい)ねじ固定、ケーブルを固定するクランプにもねじがある。カバーを外すと電線を固定するクランプもねじ固定であったが、すべて同じドライバーで事足りた。
まずケーブルの被覆を取ることから始めたが、長めに切って輪を作りはんだ上げをして接続・・・と思ったが、電線を固定するクランプが簡単に外れそうになかったので、芯線をそのまま差し込みねじ固定をした。(要するに本の手順通り)

その後、ケーブルクランプとカバーを固定するねじを締める。これを両方のコネクターで行うだけ。とても簡単な作業。
 
 
本来は、ケーブルの文字方向が電気の流れる向きを表しているので、方向性を確認して接続するところだが、実験的に逆方向に接続してみた。
視聴後、本来の方向性に戻し、変化があるかどうかを確認してみた。
 
このケーブルはアンプと壁コンセントまでの接続で使用したいと思っていたが、1.2m程度の長さしかなく設置している場所からコンセントまで届かないので、今回は「 LINN Unidisk2.1 」から電源タップまでの接続に使うことにした。

「 LINN Unidisk2.1 」には「 Goldmund MIMESIS330ME 」に付属ていた電源ケーブルを使っている。

このケーブルがどの程度のものなのかを捉える意味でも今回の自作ケーブルには期待することがいろいろあった。
 
 
まず、逆向きにつないだケーブルでは・・・
音が出始めた瞬間から嫁さんと「こりゃひどい」という意見で一致した。

高音域はチャカチャカうるさい。音像は前に向かって出てくるというよりは、遠くに引っ込んだ。そもそも出ている音の広がりも少ないし・・・何より聴いていて疲れる。。
 
これでは聞くに堪えないということで、ケーブルの向きも含めてまともに組み立て直すことを決めた。
これにより、高音域のチャカ付きはなくなり、全体のバランス、SN比も向上したように思う。
 
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少し自作ケーブルで聴いた後、「 Goldmund MIMESIS330ME 」付属のケーブルに戻してみたが、音像、音圧、SN、何より聴いていて心地よい響き、どのパラメータを取っても、数ランク上の音になる。
 
結論としては、「 Goldmund MIMESIS330ME 」付属のケーブルは、かなり質の高いものが付属していたということになる。たぶん。
(それとも、付録のケーブルの品質がさほどでもないのか・・・。4,200円の雑誌付録ケーブルでは、そんなものという話もあるかも・・・。ゾノトーンというブランドのケーブルを初めて手にしたが、これがひどいのかもしれない。)
 
 
とにかく、接続方向を変えることにより、思っていたよりも大きな変化があったので、インターコネクトケーブルはもちろんのことスピーカーケーブルの接続でも気を付けないといけない。
 
今回の自作ケーブルキットでオヤイデ製のコネクタは、オヤイデブランドで売っているものとほぼ同等とのことなので、ゾノトーンのケーブルを別のものに変えてはいかが・・・
 
そういえば、Acrotec の電源ケーブルが余っていたな・・・。あれをつなぐとどうなるんだろう。。。