1982年にリリースされた
通算10枚目のアルバム『ライオンとペリカン』に収録。
それに先がけて、
筑紫哲也さんのニュース番組で公開された映像。
この曲が生まれたのは、
ふと思いついて陽水さんが作家の沢木耕太郎さんに
「宮沢賢治の『雨ニモマケズ』ってどんな内容だっけ?」
と電話で訊ねたのがきっかけなのだそう。
あまり詳しく知らないんだけれど、
宮沢賢治の人生もけっして恵まれたものであったとは思えない。
生前は一般的にはまったく無名な存在で、
没後に作品群が広く知られるようになり、
世評が急速に高まり国民的作家になった。
『雨ニモマケズ』もそんな作品の中のひとつ。
若い頃に妹さんを病気で亡くしているし、
本人も若い頃の過酷な労働がたったのか、
わずか37歳で死去している。
今では教科書のも作品が掲載されるような、
国民的な作家なのに運命というものは非情なものですね。
陽水さんはそんなところも含めて、
『雨ニモマケズ』の詩を引用しながら、
「君の時代が今ではワカンナイ」と歌っているのかも?
たまたまモチーフが宮沢賢治だっただけで、
時代や世間に正当な評価をされないまま、
数多くの才能ある人が埋もれていく現状を嘆いている、
というのは勘ぐりすぎなのだろうか。
まあチャンスがあって、
陽水さんに訊ねてみても「ふーん」とかいって
まともには答えてくれないだろうけれどね(笑)。
