証拠をつきつける② | ⚡︎別居中につき⚡︎

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旦那の怪しい行動から別居に至るまでをつらつらと記録していきます…

たかちゃんの財布の中にあったラブホのメンバーズカードの写真を見せるちぴ。

「なにこれ?」

「いや、こっちが聞きたい」

「〇〇ホテル…?」

「そう書いてあるね」

スマホを取り出し、メンバーズカードに書いてある名前を検索するたかちゃん。

「〇〇市にあるホテルみたい」

「うん。私も調べたからわかってるよ」

「でも俺はこんなカード見たこともないし、財布に入ってないよ」

「だったら今ここで財布を見てみればいいじゃん」

「わかった………」

なぜか車の鍵を持って玄関へ向かうたかちゃん。

あ、車でカードを抜いて持って戻って来るんだな。

すぐに気づきました。

なのに追いかけないちぴ。

このときの追いかけなかった気持ちは今でもよくわかりません。

写真を見せても白を切るたかちゃんを見て、どうせ何を言っても言い訳されると思ったのか。

それともまだ信じたい気持ちがあったのか。

財布から出てくるメンバーズカードを一緒に見て、たかちゃんがたじろぐ姿を見たくなかったのか。

前にも記事にしましたが、不思議な感情がうまれたような気がします。

ちぴは偽善者的なところがあるんです。

自分でもわかっているのですが、他人が苦しんだり悲しんだりする姿を見るのが本当に苦手で、ついつい避けてしまいます。

自分が傷つくほうがマシ。

これは優しさではないです。

わかっているんです。

でもどうしようもない。






車から戻ってくるたかちゃん。

今初めて開いたかのように財布を開け、中身を順番にテーブルの上に置いていきます。

もう車で証拠は出してきてあるのはわかっているので、この茶番に付き合うのも面倒で、芝居をしているたかちゃんを無言で見ていました。

「ん?同じようなカードはないけど…?これかな…?」

思わず失笑。

「ここには無さそうだね。でもよく考えてみて。私が見た時は100%財布の中にあったんだよ。写真も見たからそれはわかるよね?」

「うん」

「でも今はこの数週間で、財布から無くなったってことだよね?」

「うん…」

「それでたかちゃんは身に覚えもないしこのカードを見たこともないんでしょ?」

「そうだね」

「ってことはだよ?誰かが知らないうちにたかちゃんの財布にラブホのカードを入れて、さらにまた知らないうちにそのカード抜いてるってことだよね?つまり、クレジットカードや現金が入った財布を、少なくとも2回は誰かが気付かぬうちに触ってるってことだよね?

「………」

「こわくない?」

「……………」

「それが本当だとしたら、クレジットカード盗まれてなくてよかったね!現金も減ってないか確認したほうがいいんじゃない?あーこわいこわい。本当に気をつけた方がいいよ?」

「…そうだね」





そうだね…?バカなの?