俺は昔ミュージシャンだった。


インディーズだが、路上ライブの上では大盛況だった。


あの子が作った歌を披露してからだ。


俺たちは毎週土曜日、駅前で路上ライブをやっていた。


その時はファンが3人程度。あの子は最初からのファンだった。


バンドを初めて3ヶ月・・・ファンは3,4人程度であった。


もうメンバーの士気は無くなり始めていた。


そのくらいの頃だった。


毎週俺のアパートのポストに、


詞やここの部分はどのように演奏してとか、詳細が送られて来た。


俺は試しにその曲を作って路上で披露した。


そしたら反響がよく、3作目には俺たちメンバーより先に


ファンたちが今か、今かと群がって待ちわびていた。


俺たちの歌・・・・いや、ポストに送られて来た歌を聴きたくて


待ってくれていた程であった。


俺は当時、とある工場が作っている機械のネジを締めるだけのバイトをやっていた。


機械の生産が追いついた為か、その日は社員に


もう仕事無いから早く帰っていいぞと言われいつもより早く帰宅した。


俺『ちっ雨が降ってきやがった。日当が下がるは、雨が降るわで最悪だぜ・・・』


俺のアパートの玄関のポストの前で見覚えのある女の子が立っている。


いつも歌を聴きに来てくれている子だ。


俺『何やってんの?人の家まで来るなんてルール違反だよ?』


女の子『ゴメンなさい。私あなたのファンで・・・』


その女の子は手に紙を持っている。


紙を見せてもらうと、なんと詞や、ここの部分の曲調はどうとか詳細が書いてあった。


俺『取あえずあがんなよ?風引くよ?』


フロに入れてあげて、ファンの子に部屋着を貸した


他愛も無い話をしているうちにムラムラしたので


僕らはセックスをした。


俺『もっとだ!もっと殴ってくれ!!遠慮はいらない!!さぁ緊張というドーパミングは引っ込んでな!!』


僕、変態なんです(笑)・・・マゾと言いますか(笑)


次の週から手紙は届かなくなった。


そしていつも最前列で歌を聞いてくれたあの子はもう居ない。


その後も変わらずバンドを続けていたが、ファンはどんどん減り、結局ファンは3人までになった。


その後、俺たちは解散。それぞれ違う仕事をしている為、今では滅多に会う事が無い。


女ひとりの為に俺らは壊滅に追いやられた。


夢も希望も仲間も無くなった。残ったのは虚無感のみである。


あの時SMには欠かせない『女王様』と言わなかったからこんな結果になったのか?


3年たった今でもあの時の事を思い出す。


ムチを用意しておけばよかったと。