やんぬるかな -332ページ目

大幅な加筆修正

 線を幾重にも重ね、よくできた、感動したっ、自分をほめてやりたい、褒美を取らせてつかわす、といった塩梅のあみだくじを、結局下から始めてしまい苦笑い

 

 人と違って、選択肢がないので二択にしているのに

厭世的であるのも暇人の特権である

 「逆援専門の・・・」というトラックバックをよく頂くので、それに対抗すべく何か気の利いたエントリを書こうと思ったが、相手が図に乗るのもよくないので無視を決め込むことにした、という妄想、兼ひとりぼっち相撲

闘争と、逃走と

 正直、こんな思いをする度に思うこと

 

 所有欲なんだろうな、行き着くところは

日記的な、あまりにも日記的な

 チャリ撤去の憂き目にあったので、取りに行く

 久々に逆方向の電車に乗り、たまには時間を無駄に使うのもいいだろう、と何とはなしに自分に言い聞かせながらとぼとぼ歩く

 

 もうちょっと歩けば、以前自分の働いていた店

 前好きだったあの子は、まだ働いているのだろうか

 想い出は追うべきではない

 

 係員に、ありがとうと言うべきかを迷いながら、この川べりで男二人で花火したよななんて苦笑して

 

 冬だってもうすぐ終わるんだろう

日向ぼっこをする猿

 猿がこれ見よがしに日向ぼっこをしていた

 視線に気づいたのか、こちらを睨め付ける

 

 見て欲しくないんなら、最初から目に付くところに座るな、というと

 それもそうだな、と言うような目でにこりと笑った松井

 

 

嘆息するために呼吸はしたくない

 とりあえず透明になる努力をしてみた

 

 頭の中を「無になる、無になる」という、まるで逆効果の呪文が駆け巡り、妄想に現を抜かす

 あれやこれやに関わることは止めにして、半日を無効にする数式を組み立て上げた

 

 論理が理性を凌駕する、退屈が無為を加味する

 

 吐き気を覚えながら、役目は終えた、と胸を撫で下ろす

 現実がほっといてくれない

 

親の仇みたいに降る雨

 昨日は何故か、小学生の頃のことを思い出していた

 

 給食の、袋に入れられた食べ物であることを放棄した林檎とか

 必ず一年に一枚は教室のガラスを割る、鬼籍に入った同級生とか

 雨が降ると、極端に水捌けが悪いため、校庭と区別のつかなくなる砂場とか

 

 しかも、「雨のせいで」思い出している、という感覚だった

 雨にまつわる記憶だけではないし、雨が降ると昔を思い出す習性があるわけでもない

 

 

 まあ、雨が降ると憂鬱になるので、そのせいで少し郷愁に浸ってみたかったのだろう、と一人で納得

「言い訳は嫌いだけど」と言って始める言い訳

 ひどく場違いな居場所で感じる無力感
 相変わらずだね、と言われてるみたいだった
 「自分はこんなもんじゃない」と思いたいけれど、「過去も、現在も、未来も自分はこんなもんだろう」と気づいている
 

 人生、と言う名のチキン・レース

21g

 無慈悲なのではない、無関心なのだ

 

 無愛想なのではない、不得手なのだ

 

 

 失敗に終わる訳はない

 元から無関係だったのだから

 コピペされただけの感情

 

 

箱男

 何時からか、僕は箱をかぶっていた

 箱をかぶっていても、周りの人は、偏見なしに付き合ってくれたし何も不満はなかった

 

 しかし、ある日箱無しだったら、人は自分をどう扱うのだろう、という好奇心が頭をもたげてきた

 「箱」という存在が、遠慮を生んでいるのではないか

 

 

 確かに、箱の外の世界は、広大無辺で、どんな言葉を吐いても、耳を傾けてくれる人がいる

 だが、箱の中の狭さが妙に愛おしく思える日がある