ユベントス-パルマ(A)
0-0
メンバー
ユベントス
ブッフォン
バルザーリ
ボヌッチ
キエッリーニ
ピルロ
リヒトシュタイナー→カセレス
ビダル
マルキージオ
エスティガビリア→ジャッケリーニ
ヴチニッチ
マトリ→クアリャレッラ
実況ツイート
試合前
・パルマ-ユベントスを一日遅れで観戦。結果は知ってしまっているけれども…。ユーベは3バック。パルマも3バックということをうけてとのことと思われる。パルマはジョビンコ、ビアビアニ、フロッカリとタレントがいる印象。
ハーフタイム
・前半終了。両チームとも守備に関して意識の高い印象。それでも、2トップに入ると確実にチャンスが生まれている。二人とも動きだしをしっかりするので相手を動かすことができる。そこに中盤が絡む展開は可能性を感じた。サイドに関しては、完全な1対1、相手に簡単にやられないが、攻略も難しそう。
パルマ側としては、ユーベの3バックを相手に全く仕事が出来ないという形。ポゼッションを渡してるので、攻撃開始時の中盤の位置も低く、どうにかサイドで作ろうとしている印象。ただ、リヒトもエスティに抑えられる。守備はやれることはやっている。特にマリガはフィルターとして奮闘している。
試合終了後
・試合終了。結果を知ってから見ていたが、この試合に関しては、得点さえ奪えれば文句のない内容。パルマも素晴らしかったのでいい試合でもあった。セットプレー、中盤からの崩し、サイドからのクロス、カウンターと決定機を作りながらも決めきれない、これが今のユーベの懸念材料。
PKは、まあ全て取れなくもないが、取れないなぁという印象。その前に自分らが決めとけばなんでもない話。そしてジョビンコは本当にクオリティの高い選手だなと感じた。ドリブル、パス、動きだしどれも見事。ぜひトリノに帰ってきてほしい選手です。
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観戦後感想
システム面
ユベントスは、3バックの布陣。ペペが怪我で欠いているという点というよりも、3バックの相手には3バックでぶつけて、サイドのケアをしやすくするという意図があると思える。そして、サイドには、リヒトシュタイナーとエスティガビリアという3バックの時にはこの2人がファーストチョイスというのも決まっているように思える。
前半の流れ
攻撃に関しては、2トップが縦の動きまたは横の動きをしっかりいれて、相手の守備を揺さぶる。
相変わらず、ビルドアップの場面では、ピルロに対してのケアがされる分、なかなかピルロに入れてからの展開をすることはできない。
ただ3バックの両サイドにはある程度の猶予が与えられた。この2人は、攻撃に関する性能は、そこまで高くないが猶予がある程度与えられた分、正確なパスを通すことはできた。この2人から、サイド、または2トップにパスを入ることで、攻撃のスイッチが入れることができた。
2トップがしっかり動きだしをしており、マトリにしっかりパスをおさめることができることで、マルキージオ、ビダル、ヴチニッチが前を向いてボールを受けることができ、チャンスを生む場面が多かった。事実、ヴチニッチは多くのシュートを放っており、パルマの守備がしっかりしている中、よく崩せていたという印象。
守備に関しても、変わらず、前からガツガツいくハイプレッシャーで相手に自由を与えない。センターのエリアのプレスを嫌がるような形で、サイドのビアビアニに預ける場面が多かったが、そこに関しては、エスティガビリアのほうが1対1で上回っており、そして、ジョビンコ、フロッカリの2トップには、ユベントスの3バックが完封していた。すべての局面で上回っていたユーべはシュートを打たせなかった。
前半の懸念材料
あえて前半の懸念材料をあげるとすれば、3点。
まずは3バックの両サイドのビルドアップ能力。前述の通り、正確なパスを入れることはできたが、パスピードや、質という意味でも、もっとこだわって欲しかった。次のパスの受け手が苦しそうに受ける場面もあった。少しドリブルを入れてからパスをするとか、サイドへワンパス入れて、相手の目をそらすとかがあればよりよかった印象。
2つめはサイドの攻撃能力。もちろん守備に関してパーフェクトであったので合格点だが、3-5-2のサイドにしては、1対1の攻撃に関しての突破力がないのが攻撃の停滞につながった印象。クロスをあげる機会が数回あったが、抜き切る場面や圧倒的な優位ができたわけではなかった。
3つめはピルロに入ったときの動き。ビルドアップではケアされていたが、一旦前線に入るとピルロが自由になる場面も多かった。ここからの展開が少なかったのが難しくしたか…。ピルロは裏を積極的に狙っていたが、そこに狙うまでの動きだしの精度や連動性が上がるともっと効率がよくなる印象。
パルマの前半
パルマはユーべのビルドアップの時はピルロのパスコースを切っていたが、ハイプレスはかけなかった。両サイドも良く粘っていたし、中盤ではマリガがボールの散らし役、潰し役として奔走していた。守備に関するモチベーションも高くやっており、ドナドーニのプラン通りであったのではないか。
ジョーカー:ジャッケリーニ
後半に関しても、構成はほとんど変わらず、展開が変わり始めたのは、ジャッケリーニの投入であった。
ジャッケリーニはエスティガビリアとは、違って、サイドに固執しない。中に切れ込むドリブルスキルはさることながら、重要なのは、中盤のつなぎにも参加でき、前線や中へフリーランニングができるという点。エスティガビリアとの1対1に疲れているビアビアニにとっては大きな負担となった。
そして、前述の3つの懸念をこの男だけで、ほぼすべてと言っていいくらい解消させる。
ジャッケリーニが中盤のつなぎや、フリーランニング、ボールキープをすることで、キエッリーニが少しドリブルであがるスペースを作り、よりトップへのパスや仕掛けのパスの質が上がる。
サイドにもフリーランニングでの揺さぶりで、完全に主導権を奪う。そしてサイドの主導権だけでなく、DFラインの裏を取る動きでピルロのミドルパスを引き出し、新たな攻撃の局面を生みだした。
今のユベントスにとってジャッケリーニの存在は大きなものとなりつつあることをみせた。
ジョビンコの反撃
パルマもユベントスのプレスが弱まったことを活かして徐々に攻勢をかける。
中盤もある程度、前を向いてボールをうけることができるようになったことを見て、ジョビンコは動き出しを活発にし始めた。裏へ抜けたり、左へ流れたりとボールを引き出す。ボールをおさめることもでき、俊敏なドリブル、ボール出しでユベントスディフェンスの脅威となりえていた。
結局決められない、決定力
この試合に関してのユベントスは、多くのパターンで決定機を作っていた。2トップの動きだし、ヴチニッチの個での打開、セットプレー、エスティガビリアやジャッケリーニのサイドからのクロス、ピルロの一発の裏へのパス、カウンターと、簡単にあげてもこれだけある。ここまで決定機をつくりながら1点もとれないことが、今のユーべの弱点である。
コンテとしては、打つ手を打っているし、ピッチ内の選手も多彩な攻撃のパターンやランニングを惜しまないハードワークをしていると思う。とにかくここ一番で決める「決定力」がほしい。そのためにはストライカーが奮闘しなければならない。マトリもヴチニッチが2ケタ得点がないのは優勝を狙うチームとしては厳しい。
ただパルマのパフォーマンスも素晴らしかったと感じる。キーパーのセーブももとより、セリエらしいディフェンスへの献身さというのも際立っていたし、守備の時間が多くても一発を狙っている攻撃陣(ほとんどジョビンコ)も最後まで脅威だった。
去年組織が崩壊したころを考えれば、相当いい状態ではあるが、やはり優勝を狙うにはこういう試合でもしっかり勝ち切って連勝をしていきたいところだ。
とにかくFWのシュートのフィーリングが良くなることを祈る。