柳亭市坊・一目上り
隅田川馬石・たらちね、初天神
           <仲入り>
隅田川馬石・鰍沢
 
 
随分以前、日暮里サニーホールで開かれていた、
ひぐらし寄席、隅田川馬石の会。
今回から再開という運びになったそうだ。
 
日暮里サニーホールは、ちょっと行き辛い場所だが、こちらは有難い。
また、木戸銭も大変に良心的。日程に余裕があれば、通いたい^^
(次回、4月21日は、いきなり行かれないが)
 
開口一番の市坊くん。
最近、遭遇率の高い前座さん。たいへんしっかりとした語りぶり。
おめでたく、「一目上り」。
 
馬石師匠、
今年は他人に親切に!というモットーで過ごされるらしい?^ ^
 
「たらちね」おかみさんの年が23というのは、聴いた中でも最高かな?
隣に住んでるのは、バアさんではなく、おばさん。
 
赤のご飯と尾頭付きに、銚子を一合用意してもらって、
三三九度の真似事をする。
ただし、大家さん、ご祝儀の高砂屋は本当にひと節で、滞在1分?
 
長い名前をテキトーにぶった切って呼び名を付けるのも、金太郎を戸板に干すのも、
みんな明日のことにしよう・・となる。
この辺りのテンポか良くて笑わせる。
サゲは、酔ってくだんの如し。
 
今日はまさにその当日!ということで、「初天神」。
ここの天神様は、どこだろう。
凧を揚げるような広場がある天神様って、江戸にあるのかな〜?
少なくとも、湯島は違うかな?
 
この金坊は、他の方のとちょっと違う。
まず、初天神に行くと聴いて連れてってくれ!がない。
おかみさんが、金坊を連れて行くように強く勧める。行けば何か買ってもらえるから!
と、他のおかみさんとは、全く立場が逆だ。
 
飴を選ぶ時に、色や味の違いを出さない。大きさのみ!
飴を飲み込んじゃっても、
「何しやがるんでぇ!」と、べらんめぇの啖呵を切る。エーンと泣くような可愛らしさとは無縁の金坊。
 
ザーッと、地べたを滑り込むように歩くのを注意されるが、無視して再三繰り返す。
この時の砂埃が、団子屋の蜜の中に入ったということに。団子屋の親父の不機嫌さの理由。
 
凧の時も、金坊は子供っぽくなくて、
なんとなく、今でいうところの中学生ぐらいに見えてしまう^^;
案外、馬石師匠子供が苦手かもしれない。
 
仲入り後は、雪の噺と言われていて、
「夢金」かな?と思ったら、違って、「鰍沢」。
 
こちらは雲助師匠譲りの、サゲ近くで芝居掛かりとなるパターン。
 
導入部分が、演者によって全く違うのがこの噺だ。
身延への江戸人の憧れと、身延詣りのやり方の説明から入る。
 
月輪のお熊の台詞、
「ごく内にね」
「おえねぇことをするじゃあないか・・」
 
この二つは、花魁だった過去が滲みでるから、
言ってもらえると嬉しい台詞。
 
吉原のご定法で、品川溜に下げられて女太夫にされるところ・・
この、意味は今通じるだろうか?
(女乞食の群れに投入される、ということ)
 
全体に、わりと聴き慣れている形よりも短めの印象。
芝居掛かりは、鉄砲が肩をかすめたところから(髷をかすめるのではなく)

柝が入って、幕。追い出しの太鼓。
多彩な魅力を堪能の独演会だった。