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◆お話

 茂山千之丞

 

◆千鳥

 太郎冠者・茂山七五三

 主・増田浩紀

 酒屋・茂山千作

 

◆宗論

 浄土の僧・茂山茂

 法華の僧・茂山千五郎

 宿屋の亭主・茂山あきら

 

◆新作狂言 かけとり(作・演出 茂山逸平)

 亭主・茂山逸平

 女房・茂山千之丞

 大家・丸石やすし

 酒屋・茂山宗彦

  後見・島田洋海

 

 

台風の影響で電車が不通になったりしたら困るなぁ、

との心配をよそに、文楽劇場にいる間に雨もほとんど通り過ぎ、

拍子抜けするくらい順調に神戸へ・・。

 

湊川神社は初めて伺う。

せっかくなのでお詣りさせていただく。

奥の方に、天満宮もあって、こちらもお詣り。

 

ほどなくして待ち合わせの連れと合流でき、会場へ。

 

実は今回の納涼狂言祭は、リクエストした演目の採用による、

ご招待だった♪

十年ほど前に友人がリクエストに当選したので、

誰かが当たるのは知っていたが、

十年外れ続けて、まさか当たるとは!とビックリだった。

(しかも、東京公演は外れて神戸が当選。。)

お席は正面ど真ん中の良席で嬉しい。ありがたく、楽しませていただく。

 

まずは狂言の中でも大好きな「千鳥」。

しかも、千作・七五三の兄弟競演という豪華キャストだ。

最高の「千鳥」に大満足。

 

続いても兄弟競演、千五郎・茂の「宗論」。

ひと世代下って、若々しくも脂の乗ってきた現当主世代だ。

イキピッタリで、勢いのある舞台。こちらも楽しい。

 

そして、最後がリクエストした「かけとり」だ。

 

これは落語の「掛取り」を、逸平が狂言に仕立てたもので、

新作狂言の中でも抜群に面白いと思う。

 

落語の方でも十分に面白いのだが、そこは狂言。何倍もの可笑しさが襲ってくる。

 

大晦日の借金に詰まる貧家の夫婦。

明日は元日だから、この日一日をなんとか逃れれば・・

という呑気な時代だ。

 

大家の丸石が取り立てにやってくるが、妻の入れ知恵で、

この大家は大の能楽好きなので、謡で撃退しようということになる。

 

逸平と丸石の朗々たる謡の応酬から楽しいが、

ここに伴奏の笛(妻)と鼓(後見)が入る。(音は、口で・・)

なんとも楽しい合奏で、一度聴くとハマること請け合いだ。

 

だいたい、突然出てきて鼓を狂ったように打ちまくる後見はなんなんだ?

隣家の男設定か?シュールや・・・(笑)

 

大家を撃退し、次にやってくるのが酒屋。

これがまた、ジュリー好きという新設定。

(楽屋落ちになるが、現千作は人呼んで「出町のジュリー」とか・・)

 

歌いまくる宗彦・逸平兄弟。

(この日の隠れテーマは「兄弟」?)

 

なんと、宗彦にいたっては台詞がゼロ!

歌って引っ込んでいった!という、前代未聞の舞台だった。

 

会場の大爆笑を浚い、熱気冷めやらぬまま終演。

楽しい舞台にご招待いただき、感謝!!