柳亭市坊・道具屋
柳亭こみち・王子の狐、四段目
     <仲入り>
奇術・伊藤夢葉
柳亭こみち・不動坊
 
 
 
 
こみち師匠は、水色のお着物が涼しげな装い。
九月ということで、単衣のお着物。
 
「王子の狐」では、
いちなりお玉ちゃんに化けるのではなく、
初め花魁に化けて、「貢いで!」と迫ったり、
次にマッチ売りの少女に化けて哀れを誘おうとして、
マッチが苦手な狐が自分で噎せたり・・
と、かなり弾けた狐で、楽しい。
 
「四段目」は、とにかく定吉が可愛い。
旦那の誘導尋問にすぐに引っかかってしまうのが、子供らしくて笑える。
 
芝居に掛かると、良く覚えている。
この子は、商家に奉公なんかしないで、芝居の道に進んだ方が良さそう・・^^;
 
旦那が、口三味線で「道成寺」と、「供奴」をやってみせると、
すぐに歌い出す定吉!これは、面白い!
 
「不動坊」は、ネタ下ろしだろうか。
初めの仕込み(不動坊の借金のくだり)がすっぽり抜けて心配になったが、
途中でちょこちょこ入れて事なきを・・。
 
番台に座るのが、湯屋のお婆さんで、吉兵衛の隣の婆さんは出てこない。
この婆さんに、嫁入りの日の心持ちを聴く。
 
万さんの商売を、チンドン屋ではなく、披露目屋というのが、古風な感じ。
 
万年前座のユウタの妹弟子というのが出てきて、
三味線を弾くのだけれど、あんまり意味はなかったような・・。
 
全体的にテンポ良く、短めに仕上げてきた感じだ。
そして、三席とも、たっぷりと芸を見せる。
歌い、そして、踊る?(実際には踊らないが)
 
これぞ柳亭こみちの真骨頂!
楽しい三席を堪能した。