こんにちは! 愛媛の経営コンサルタント、伊予の小峠です。
昨年から交渉が続いていたシャープの再建問題ですが、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が買収することで決着しました。
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鴻海、シャープ買収決定=出資1000億円減-債務問題で1カ月遅れ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160330-00000091-jij-bus_all
「偶発債務」のリスクを理由に出資額が減額されたことで、保守系のメディアを中心に「ずる賢い中国人にやられた」的な論調が見られます。すごいのになると、「中国共産党の陰謀説」やら、「サムスンの陰謀説」やらまで登場して、なかなかみなさん想像力が豊かだな、という感じです![]()
まず事実の確認をしておきましょう。2月上旬、それまで買収者として有力視されていた産業革新機構に代わって鴻海の名前が登場したとき、その支援額は7,000億円と報じられました。上掲の記事では、出資額は当初予定の4,890億円から1,000億円程度減額される、とありますので、4,000億円弱になるということです。これを見ると、金額を4割以上も減らされているので、「したたかな中国人にやられた!」と言いたくなる気持ちも分からないではありません。
しかし、よく見てみてください。当初の7,000億円は「支援額」とあります。これは、シャープ株の過半数を得るための出資額に、有機ELといった成長分野に投資する資金を加えた総額のことです。これに対し、1,000億円減額されると報じられたのは「出資額」、つまり株の取得資金のみで、2,000億円程度と言われる事業投資額は今回の合意でも減額の対象になっていません。
すなわち、最終的な鴻海のシャープ支援額は4,000億+2,000億で約6,000億円となります。当初の7,000億円に比べれば確かに減額されていますが、4割も値切られた、という話ではありません。もちろん、1,000億円の減額は大きく、シャープの交渉が下手だったことは間違いありませんが、いたずらにナショナリズムや陰謀論に絡めて話をするのは明らかに行き過ぎだと思います。
それより気になるのは、「偶発債務リスト」なるものが、なぜあんな変なタイミングで出たのかということです。うがった見方をすれば、シャープに内通者がいて、鴻海の買収条件を有利にするために動いた、と考えることもできますが・・・いかんいかん、私まで陰謀論に傾いてしまった![]()
それでは、また!

