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行き先のない言葉

誰に対しても開くことが出来ない、
そんな重く閉ざした心から溢れだした弱音。

ボクは笑っていいですか。

ボクは喜んでいいですか。

ボクは楽しんでいいですか。

その代わりにもっと嫌なことが起きないですか。
頭上1メートルから自分のことを観察出来たら、

言動や表情、

あらゆる事が客観的に見られるだろう。

そうしたらもっと自分のことが嫌いになれるのに。


クモの巣のように世界中に張り巡らされたインターネット。

無数の情報に繋がっていて、

数え切れないくらい多くの人たちと繋がっていて、

どんなことだって知ることが出来るような錯覚に陥って、

誰とでも知り合いになれるような幻想を抱いて。


いつまでモニターを見つめていても、

どれだけキーボードを打っても、

一筋の光も差し込んではこない。
何もかも捨てて、

自分のことを誰も知らないところで、

新しい人生をやり直したい。


何もかも捨ててしまうことがどれほど難しいことだろう。

全てを手放すことがどんなことなのか、

本当にその時になって決断することが出来るのだろうか。

誰一人自分のことを知らない場所へ行ったとしても、

自分の本質は何一つ代わらないから、

きっと、

一から築き上げる自分もまた、

今と同じ自分になってしまうに違いない。

新しい人生。

そもそも人生に区切りはないから、

新しいなんて事はない。

生まれてから死ぬまで、

切り貼りする事なんて出来ないずーっと繋がったまま結局、

一つの人生。
運命だから仕方ない。


運命は変えることが出来るという人は、

そう言った運命の人。

何をどうやっても変えられない運命の下で、

生きていかなければならない人もいるのかも知れない。


きっとこうなるだろうと思った通りに、

同じ事の繰り返し。

自分に期待することが出来ない運命に薄ら笑いを浮かべている。
何が楽しいの?って聞かれても、

何も楽しくない。

楽しくないことが当たり前なので、

何か楽しいこと無いかな?なんて思わない。

きっと何に対しても楽しいって感じない。

だからどうも思わない。

それが当たり前だから。

それが普通だから。

楽しいことなんか求めていない。

だから、

昨日と同じでも、

あしたも同じでも、

何事もなく時間が過ぎていくのを待っているだけ。

ただなんとなく視点の定まらないまま遠くを見ているように、

こんな自分の存在なんか無視して、

速く時間が通りすぎていってくれればそれで良い。


毎年変わらずに同じ季節がめぐってくる事が当たり前だと思っていたけど、

来年も金木犀の香りが漂ってきた時、

そう思えるのだろうか。

同じ時間が一周りして戻ってくるんじゃないんだ。
自分は他の人と違う言語を使っているのかと思うほど伝わらない。

大したことを言っているわけじゃないのに。

人と話すことがどんどん嫌になる。
夏の終わりに感じる、

なんとなく置いてきぼりにされたような淋しさ。


夏至。

太陽はもう冬に向かって、

確実に日は短くなっていく。


夏はこれからだなんて浮かれていると、

秋風が吹く頃にはまた、

空しさにおそわれる。
他人のことを許せない。

他人の行動や言動を受け入れられられない。

だから、、、


自分も嫌いだけど、

他人も嫌い。

何もかも気に入らない。