(2014年7月11日加筆しました)
モーラでは太陽熱温水給湯システム
に、ノーリツさんのXFシリーズ(ガスとのハイブリッド )を導入しています。1世帯あたり2㎡の集熱面積です。こちらは屋根に取り付けられた集熱パネル。1世帯分です。
貯湯タンクは90リットル。太陽熱パネルと貯湯タンクは不凍液が循環し、タンク内の水を温めます。
家庭や事業所などの太陽光発電からの余剰電力を一定の価格で買い取ることを電気事業者に義務づける、固定価格買取制度
の実施決定などもあり、世間でも太陽光発電が注目を浴びている中、
なぜ太陽光ではなく太陽熱を選んだのか?
モーラで太陽熱給湯を選んだ理由はいくつかあります。
一番の理由は、導入コストとエネルギー効率が、現時点では、太陽光より太陽熱利用の機器の方が優れているからです。そして技術的にもある程度成熟しているように(素人から見ても)思えたからです。つまり、もうちょっと技術開発の様子を見てみる必要がない、ということです。
その辺りのことは、こちらの2冊の本で、高野先生(だいず先生)(名古屋大学環境学研究科准教授)や藤村さん(工学博士・非電化工房主宰)も書かれてらっしゃいます。(非電化工房さんでは更に自然循環型の太陽熱温水器のDIYもオススメされてらっしゃいます)
太陽熱は熱、太陽光は電気ですから、エネルギーの質は違いますし、一概に比較することはできませんが、太陽光発電の効率は一般に普及しているもので20%前後、太陽熱温水器の効率は約40~60%前後と言われています。(機器や季節により変換効率の数値に差があります。太陽光発電と太陽熱温水の変換効率の比較については、やや古い記事ですが、コチラの記事が判りやすいです)
太陽熱は熱を熱のまま使うので、エネルギー効率が良いというわけですね。
夏場のみならず、冬場でも晴天時はタンク内の温度は60℃以上まで上昇する日もあります。
しかも家庭で使用されるエネルギーの約6割は、給湯や暖房など熱系に使用されているというデータもあります。
一方、太陽光発電は、パネルもいくつかの種類が開発進行されてますし、蓄電池の性能も今後向上していくと思われます。もうちょっと様子を見てみてもいい、というのが着工時における私たちの見解です。(個人宅などで、太陽光発電システムの導入を見送ることを推奨しているわけではありません)
また太陽光発電は、2012年7月から固定価格買取制度が始まりますが、モーラでは売電をして屋根で利益を上げるということより、自分達でその電気を使うことをしたいと考えました。
一般の賃貸住宅事業で、各世帯に分電して使用するようなシステムを導入することは、現時点ではコストがまだまだ現実的ではありませんでした。その他の仕組みも検討しましたが、竣工時での導入は見送ることにしました。
熱に比べて電気の方が用途が広いのは承知しておりますが、上記のような理由から、モーラ竣工時に導入するシステムとしては、太陽光発電よりも太陽熱温水の導入をすることにしました。太陽光については、今後も開発の経過を見て、ゆくゆくは導入を検討していきたいとは思っています。(いつになるかは現時点では全く未定です)
太陽熱というと、昔の銀色の大きな集熱器のイメージが大きいですが、今はコンパクトでスマートになっています。パネルの集熱器は、このようにほぼ屋根と一体化もします。
電気に関しては、非常時用としては市販で小型のソーラーチャージャーもありますし、藤野電力さん のワークショップなどにご参加されて、自ら発電システムを組み立てるという方法もあります。
電力に関しては、そういったもので皆さんご自身でも「自前でまかなう」工夫を楽しんで頂ければと考えています!






