■思えば遠くに来たもんだ□
7月4日(土)
ひととせの6日前360日目
今年、
人生50年の節目という事で、
今日は
連絡が取れている中学時代の級友が集まって
クラス会が開かれる。
地元である
横浜は桜木町でのクラス会だ。
山梨の山奥で静養しているからか、
4月に健康診断で出かけて以来
遠出をしていない。
山の天気はなんとやら…という感じで
1日の中で天気がコロコロ変わるこの時期の影響か
私の体調がなかなか安定しなかった事や、
春に冬眠から目覚めたクマが
近所にポツポツ現れるようになって、
ちょっと外出を躊躇ってしまった事、
更にもうひとつ言えば、
あまりの環境の良さに
のんびりした1日を過ごす事に甘んじて、
出不精になっていたかもしれない。
(笑)
まぁ、それはさておき、
体調が不安定である事で、
クラス会への出席に前向きに後ろ向きに
どうするか考えていた時、
今回幹事のまぁくんが、
『そんなに気にしなくて大丈夫』
と言ってくれたので、
「体調が良ければ出席する」と
私にとってはいつも通りの曖昧な返事をしたのが
1週間前。
比較的穏やかに過ごして、
体調を整えようとしていたのだが、
自分でも思いの外、楽しみだったようで、
夜中の2時に起きてしまって、
結局その後も寝付けなかった。
(あはは…。)
変な時間に起きてしまった事での空腹感なのか
寝不足で頭が回っていないからなのか、
クラクラとめまいがして頭痛がする。
(まぁでも、
行きの電車5時間の中で仮眠が取れれば
少しはスッキリするだろう。)
出かける前に風呂でリラックスしてから
「当日で申し訳ないけど
行けそうなので参加します」
と発信し、
満を持して…とは言い難いけれど、
それなりに意気揚々と出発した。
会の開始は18時で、
ウチからは電車で5時間以上かかるので、
12時に出発する。
座って行ければ
そこそこ?かなり?休める時間だ。
でもまぁそもそも
座り続ける事自体が楽というわけでもないので、
正直、どっちもどっちだったりする。
(笑)
休日お昼時の駅前を初めて見て、
(こんなに人来るのかぁ~)
などと考えながら、上り線富士行に乗る。
予想通り、
比較的空いている列車内、右側のボックス席で
大雨の影響が続いている富士川の急流を眺めながら
ぼんやりとまったりと列車の旅を満喫する。
私の最寄り駅である下部温泉もだが
ひとつ前の甲斐常葉、身延やその先の内船までは
某漫画の聖地とされる場所なのもあり、
登山客もよく見かけるので
少ないながらも乗り降りがあるが、
基本的には観光目的…とくに
外国人観光客が使う路線ではない…
と思っていたのだが、
何処からどうやって来たのか、
住民以外使わなそうな無人駅から、
ガヤガヤと外国人観光客がゾロゾロ乗って来た。
二手に分かれた外国人達の大きな話し声が
私の前でも後ろでもキンキン耳に入ってくる傍ら、
マスクをしてもハッキリ判る程
臭いの強烈なツマミを肴に
一杯やっている男性もいたりして、
すっかり休息モードではなくなってしまう。
(外国人観光客には
空港でマナーブックとか配ってほしい…)
とか思いながら2時間弱、
終点の富士駅に到着する。
無人駅とワンマン運転の多い身延線では、
乗車時に整理券を取って、降車時に精算する。
起点終点になるような主要駅では、
駅改札の係員の所で精算するため、
駅係員の前には行列出来る。
急ぎたいのに急げないという感じ。
仕方ない事だとは理解出来るが、
スムーズに精算が出来ない方や外国人等が多い時は、
いつもの事で慣れている者でも
早くしてほしい気持ちになる…と思う。
特に今日は
私の勝手な言い分だが、
休息時間を邪魔されたというのがあるので、
殊更にそう感じる。
ココで精算をして一旦改札を出て
再び、今度はICカードで改札に入る…
という流れを想像して列を待っていると、
『今度の東海道線上り線はまもなく発車します
次の予定はまだありません』
(なん…だって…?)
どうやら、
東海道線の富士駅より手前で事故があって
後続の列車が来れないらしい。
(せっしゃじこ?接車事故?)
兎に角、
精算を待っていたら間に合わないと思い、
精算の列を離れてホームに向かう。
(三島行きだから、
とりあえず三島まで行ってそこで精算しよう)
たぶんだが、
桜木町駅で精算しても問題ないかもしれない。
が、基本的に整理券は切符ではないと聞くし、
出来れば各JRの管轄内で精算したいと思っている。
実際、
三島駅での精算は問題なかったが、
三島からICカードで入場して桜木町で出ようとしたら
自動改札で引っ掛かったし…。
(笑)
まぁ、それもさておき、
後続の列車の再開は15時半以降の予定で、
富士駅にいたのは14時だ。
(流石に1時間半はダメだろう…)
と、
急遽予定変更で富士駅から三島行きに飛び乗った。
普段使わない路線だし、今は緊急時だし、
そもそもどの選択が良いのか分からない。
それでも富士駅を通る上り線は
この後1時間半以上来ないので乗るしかないのだが、
まぁ結果的には最善だった。
(けどまぁ、休めなかったよね…)
三島駅前の沼津駅で、長い停車があった。
でもまぁ、予定では
富士駅を出発するのは約20分後だったので、
沼津駅到着時点では、予想より早い到着だ。
混んでいた車内が一気に閑散としていく事に
若干疑問を感じて、再度検索してみる。
(なるほど、少し時間はかかるけど
御殿場線で迂回するルートもあるのかぁ〜)
いつ出発出来るのかまだよく分かっていない私は
隣のホームから出発する御殿場線へ目を向ける。
(あ〜…行っちゃったよ)
終点三島駅で精算し一度駅前へ出る。
新幹線の駅でもあり
伊豆、修善寺方面へも行ける三島駅前は、
比較的都会だと思うので、
駅前のベンチがいっぱいでも
ダイヤの乱れの影響なのかは分からない。
正直な所、
ちょっと長めの休息を挟んで、
新幹線で行く事も考えたが、
その後、乗り換えでの移動や混雑を考えれば
どっちもどっちだろう。
むしろ、
時間短縮が目的じゃないのに
料金が高くなる新幹線の方が不利では?
(笑)
結局、
三島駅から約30分後に出発する高崎行きで横浜、
根岸線に乗り換えて桜木町へ向かう。
駅前も構内もベンチは何処も埋まってるので、
壁に寄りかかり立って待っているが、
出来れば今は座りたい。
(そんな事で疲労を感じるようではダメだろう?
頑張れ自分!)
そんな、
自分を叱咤激励する声が
心の何処かから聞こえてくるような感覚に、
今、頭が働いてないなぁ〜と感じる。
(苦笑)
予定の1本後の列車で行けた。
沼津駅までの列車がないだけで、
沼津発の東海道線にはあまり影響なかったようだ。
が、
休日というのもあるし、
多くの観光地を通る路線でもあるし、
平塚の七夕まつりの季節だったのか、
列車内は大変混雑しており、
またもや落ち着いた休息を取り損ねた。
という訳で、
寝不足頭を抱えてクラス会に臨んだ結果、
ほろ酔いと疲労と眠気で翻弄されるという、
私的には恥ずかしい限りの振る舞いになったと思う。
(苦笑)
それでも、
ほぼ卒業以来35年ぶりの皆の顔には
驚きと喜びと多少の戸惑いと?
(笑)

そして、ほんとうに
【楽しい時間はあっという間】
という言葉が相応しい時間だった。
眠気と身体の痛みを紛らわす為に、
ちょこちょこその輪を一歩引いて眺めながら、
(やっぱり、会うっていうのは大事な事だよねぇ)
時代や環境もだろうけど、
多くの便利道具によって間接的な繋がりが増え、
極力煩わしい事から避けるようになっている昨今、
そういう事ですら
直接会って仲良く喧嘩する様を見て
「辛辣だなぁおい」
とは言うけれど、その後には
(笑)のマークが必ず付いて廻る。
そんなおバカなやり取りも面白いし、
逆に真面目トーンで語り合うのも面白い。
(みんなどんな話で盛り上がってるんだろう?)
そんな事が頭に浮かんだり消えたりしながら、
3次会、始発を待つ会では、
完全にダウンしていたと思う。
(笑)
正直、
身体が痛くて、表情を取り繕えているか、
私の体調事情を少しでも知っている友人に
心配をかけているのではないかと思うと、
やはり終電前には帰るべきだったと思う反面、
この後2、3日、
不調になってでも楽しい空間に居たかった、
という本音の方が優先されてしまうのが解る。
『そんなに気にしなくて大丈夫』
大人になるに連れ
『空気読めよ…』
という雰囲気が当然の環境にさらされた影響か、
どうしてもぶっちゃけ、はっちゃけは苦手だ。
何が相手の地雷になるか分からない…つまり
空気を読むのが下手だからだ。
逆に、
私のそういう考えが甘くて生温くてゆるい部分に
優しい言葉で近づいてきて、利用し、
色んなモノを奪っていった人も多かった。
金銭的なモノ、信頼的なモノ、
いまだ付き纏う事になった健康的なモノもある。
騙される方が悪いとかいう教訓もあるし、
コレもひとつの人生経験で勉強だという話もあった。
『勉強とは【強いて勉める】のだから
強制されて当然だ』
という予備校講師の言葉がいつもよぎる。
それまでは、
勉める事で強くなるとか、
何処かの校風、校章のペンは剣より強しのように、
将来の選択肢を広げるための知識を学ぶ
という意味合いで思っていた私にとって、
自発的な能動ではなく強制的な受動に
全く良い印象が無い。
ので、
便宜上だと解っていても、勉強という言葉は苦手だ。
話が逸れてしまったが、
だから、
空気が読めない=悪意にも疎い
⇒敵を作りやすいから要注意
という公式が大人の常識?処世術?だと思った。
それでも、
信じる者は救われるではないけれど、
信じたい気持ちがどうしても優先されるので、
いやまぁ、
ソレを理性で抑えるのが大人の対応なんだろうけど。
正直者は馬鹿を見るという教訓もあるからと。
(苦笑)
優先の結果、
最初から疑う事はほぼほぼ無い。
知人ならなおさらだし、友人なら言うまでもない。
以前、
バラエティ番組でとある韓国人女性が
友人宅でも目に付く所に金目の物を置いていたら
盗まれても仕方ない、自己責任だと言い、
司会者が
『それ、友人って言えるの?…』
と、
盗っ人猛々しいとはこの事かとでも言いたそうに
引いていたのを思い出す。
俺達友達だよな?と言って大勢で囲って
弱者から金を巻き上げるというのも、
きっとそういう価値観から生まれたんだと思う。
おっと、また逸れた。
つまり、
相手を信じたい者にとって
知人と友人の線引きは難しいので、
1番利用されやすい金銭面では
誰であっても半信半疑を心掛けた方が良い。
という部分も忘れないようにはしている。
まぁ、
半信半疑って結局は疑っている訳で、
ニュアンス的には
気持ちでは信じたいけれど実際は信じられない
という疑惑の方が勝っている。
何というか、
相手を刺激しない為の社交辞令という印象だ。
今回の話の流れでは、
この話題は意味がない事だし
全く関係が無いと言える。
が、
何でもかんでも飛びついて痛い目を見た自分が
忘れてはいけないという意味で書いているだけで、
思い出しては書いておく…。
ただそれだけの事だ。
話を戻して、
私の事情を知っても
『気にしなくていい』
なんて言葉で本当に受け入れてくれる者は多くない。
気を遣い、面倒に思い、疎遠になる。
そんな事は普通、一般的にもある世の中だし、
社会ならなおさらだろう、
その上、身体を壊しているのだから殊更だ。
今回は
本当に気にしなくても大丈夫だった。
勿論、
気にかけてくれている事は分かるし、
少し事情を知っている友人たちも
色々フォローしてくれていたので、
やっぱり気遣ってくれてるのが分かるけど
「申し訳ない」より「ありがとう」が大きい。
空気を読む読まない以前に、
そんな事自体が些細な事、無駄な事だと思えた。
(まぁ、
ウチら以外のお客さんからはどう思われてたかは
分からないけどね。)
(笑)



自分がたくさん笑顔で楽しんでいる写真が
なんか無性にこそばゆいが、
正直自分でも
内心では体調と戦っていたとは思えないほど
楽しんでいたし、
辛さが顔に出ていない事も助かった。
時々来る睡魔のおかげで、
眠いからボォーっとしてるという認識で通せた…
と思う。
思ってたけど、
Facebookには
寝不足と戦ってたと書いた事で、
『実際はどっちか分からなくて心配した』
という感想もあった。
「睡魔も体調不良の一種だよ(笑)」と答えて、
まぁ、どっちでもいいじゃん?という感じにするが、
(あぁ、そっか、
体調不良だから眠そうだったという様にも見えたのか)
と、
やはり心配させていた事を感じて、少し反省だ。
大きな失態はたぶんなかったと思うが、
それ以外の全部で沢山甘やかされていた事に
嬉しさと感謝と、ほんのちょっとの申し訳なさ。
でもやっぱり最後に残るのは
あっという間だったけれど
楽しいと感じる時間、空間だった。
(思えば遠くに来たもんだねぇ〜…)
距離的にも時間的にもだけど、
心の在り様も随分変わったと感じる。
勿論、
ずっと10代の気持ちのままではいられないし、
精神年齢は19歳で止まっている…
と思っている自分ですら周囲や環境で色々変わった。
そんな日常から
こんなに楽しい非日常の中に来て、
時間が巻き戻った感覚さえしたのだから、
それもひとつの【思えば遠く】だろう。
それでも常に時間は流れるし、
いつまでも楽しんでいる訳にもいかない。
今回のこの時間を
なるべくたくさん憶えていられる事を願い、
まぁくんにたくさんの感謝を捧げながら、
みんなと笑顔で手を振ってお開きだ。
祭りのあとはなんとやら…とはよく言ったモノで
たぶん皆それぞれが色々感じていたと思う。
私としては、
結構限界だった体調を押しての朝までコースに
終わってしまうのは残念だけど、
これ以上は身体が保たないので仕方ない。
という気持ちと、
雨があがり始めた事で得た晴々した気持ちや
少々仮眠モードだったからかスッキリした気持ち、
そして、
コレからもやろうと思えばやれるし、
そういう気持ちの級友ばかりな事を頼もしく思った。
『10年後、赤いちゃんちゃんこは持参で』
そんな発信を見ると、
きっと本当に皆が持ってくるし、
何人かは着てくるとさえ思ってしまう。
(笑)
私は一応、頭の隅に
『投薬で寿命が20年縮んだ』
という当時の主治医の言葉を刻んでいるので、
60歳まで生きていられるのかは分からない。
でも流石にそんな事は
言わないし言えないし言うつもりもない。
少なくとも今のこの楽しいと感じられる間は。
60歳じゃ遅いだろうと、
最終的には55歳を予定してみる流れだったが、
私には1、2年おきでも良いとさえ思える。
別に焦燥感とかがあるわけではないと思うが、
ずっと落ち着いていたいとも思わない。
「きっとすぐにまた集まるでしょ?(笑)」
特に根拠はないが、私はそう言いながら
反対列車に乗る組と別れて帰路につく。
座った瞬間、
一気に力が抜けるのを感じるが、
乗るのはひと駅だ…と力を込めて横浜駅で降り、
東急東横線の改札へ向かう。
(日吉で乗り換えるまでは
もう少し耐えねばならぬ…)
と余計に力んだせいか、
日吉駅で目黒線に乗り換え、座った瞬間、
完全に電池切れっぽい感じがした。
意識が飛んだ次の瞬間、
気付いたらひと駅前の西小山だった。
(ひとりの時で良かったぁ〜…)
そう心の中で呟きながら、
あとは実家まで歩くだけだと、
少しスッキリした頭で考えて
突然激しく降り出した雨の中帰宅した。

