村上龍氏のニューヨーク・タイムズへの寄稿文
作家 村上龍氏が、ニューヨーク・タイムズのThe Opinion Pageへの寄稿文を寄せ、
タイムアウト東京に、その和訳が載っていました。
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2581
危機的状況の中の希望 村上龍
先週の金曜、港町・横浜にある我が家を出て、午後3時前、いつも行く新宿のホテルにチェックインした。普段から私はここに週3~4日滞在し執筆活動やその他の仕事をしている。
部屋に入ってすぐに地震が起きた。瓦礫の下敷きになると判断し、とっさに水とクッキー、ブランデーのボトルをつかんで頑丈な机の下にもぐりこんだ。今にして思えば、高層30階建てのビルの下敷きになったらブランデーを楽しむどころではないのだが。だが、この行動によってパニックに陥らずにすんだ。
すぐに館内放送で地震警報が流れた。「このホテルは最強度の耐震構造で建設されており、建物が損傷することはありません。ホテルを出ないでください」という放送が、何度かにわたって流された。最初は私も多少懐疑的だった。ホテル側がゲストを安心させようとしているだけではないのかと。
だが、このとき私は直感的に、この地震に対する根本的なスタンスを決めた。少なくとも今この時点では、私よりも状況に通じている人々や機関からの情報を信頼すべきだ。だからこの建物も崩壊しないと信じる、と。そして、建物は崩壊しなかった。
日本人は元来“集団”のルールを信頼し、逆境においては、速やかに協力体制を組織することに優れているといわれてきた。それがいま証明されている。勇猛果敢な復興および救助活動は休みなく続けられ、略奪も起きていない。
しかし集団の目の届かないところでは、我々は自己中心になる。まるで体制に反逆するかのように。そしてそれは実際に起こっている。米やパン、水といった必需品がスーパーの棚から消えた。ガソリンスタンドは枯渇状態だ。品薄状態へのパニックが一時的な買いだめを引き起こしている。集団への忠誠心は試練のときを迎えている。
現時点での最大の不安は福島の原発だ。情報は混乱し、相違している。スリーマイル島の事故より悪い状態だがチェルノブイリよりはましだという説もあれば、放射線ヨードを含んだ風が東京に飛んできているので屋内退避してヨウ素を含む海藻を食べれば放射能の吸収度が抑えられるという説もある。そして、アメリカの友人は西へ逃げろと忠告してきた。
東京を離れる人も多いが、残る人も多い。彼らは「仕事があるから」という。「友達もいるし、ペットもいる」、他にも「チェルノブイリのような壊滅的な状態になっても、福島は東京から170マイルも離れているから大丈夫だ」という人もいる。
私の両親は東京より西にある九州にいるが、私はそこに避難するつもりはない。家族や友人、被災した人々とここに残りたい。残って、彼らを勇気づけたい。彼らが私に勇気をくれているように。
今この時点で、私は新宿のホテルの一室で決心したスタンスを守るつもりでいる。私よりも専門知識の高いソースからの発表、特にインターネットで読んだ科学者や医者、技術者の情報を信じる。彼らの意見や分析はニュースではあまり取り上げられないが、情報は冷静かつ客観的で、正確であり、なによりも信じるに値する。
私が10年前に書いた小説には、中学生が国会でスピーチする場面がある。「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」と。
今は逆のことが起きている。避難所では食料、水、薬品不足が深刻化している。東京も物や電力が不足している。生活そのものが脅かされており、政府や電力会社は対応が遅れている。
だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。
原文
www.nytimes.com/2011/03/17/opinion/17Murakami.html
タイムアウト東京に、その和訳が載っていました。
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2581
危機的状況の中の希望 村上龍
先週の金曜、港町・横浜にある我が家を出て、午後3時前、いつも行く新宿のホテルにチェックインした。普段から私はここに週3~4日滞在し執筆活動やその他の仕事をしている。
部屋に入ってすぐに地震が起きた。瓦礫の下敷きになると判断し、とっさに水とクッキー、ブランデーのボトルをつかんで頑丈な机の下にもぐりこんだ。今にして思えば、高層30階建てのビルの下敷きになったらブランデーを楽しむどころではないのだが。だが、この行動によってパニックに陥らずにすんだ。
すぐに館内放送で地震警報が流れた。「このホテルは最強度の耐震構造で建設されており、建物が損傷することはありません。ホテルを出ないでください」という放送が、何度かにわたって流された。最初は私も多少懐疑的だった。ホテル側がゲストを安心させようとしているだけではないのかと。
だが、このとき私は直感的に、この地震に対する根本的なスタンスを決めた。少なくとも今この時点では、私よりも状況に通じている人々や機関からの情報を信頼すべきだ。だからこの建物も崩壊しないと信じる、と。そして、建物は崩壊しなかった。
日本人は元来“集団”のルールを信頼し、逆境においては、速やかに協力体制を組織することに優れているといわれてきた。それがいま証明されている。勇猛果敢な復興および救助活動は休みなく続けられ、略奪も起きていない。
しかし集団の目の届かないところでは、我々は自己中心になる。まるで体制に反逆するかのように。そしてそれは実際に起こっている。米やパン、水といった必需品がスーパーの棚から消えた。ガソリンスタンドは枯渇状態だ。品薄状態へのパニックが一時的な買いだめを引き起こしている。集団への忠誠心は試練のときを迎えている。
現時点での最大の不安は福島の原発だ。情報は混乱し、相違している。スリーマイル島の事故より悪い状態だがチェルノブイリよりはましだという説もあれば、放射線ヨードを含んだ風が東京に飛んできているので屋内退避してヨウ素を含む海藻を食べれば放射能の吸収度が抑えられるという説もある。そして、アメリカの友人は西へ逃げろと忠告してきた。
東京を離れる人も多いが、残る人も多い。彼らは「仕事があるから」という。「友達もいるし、ペットもいる」、他にも「チェルノブイリのような壊滅的な状態になっても、福島は東京から170マイルも離れているから大丈夫だ」という人もいる。
私の両親は東京より西にある九州にいるが、私はそこに避難するつもりはない。家族や友人、被災した人々とここに残りたい。残って、彼らを勇気づけたい。彼らが私に勇気をくれているように。
今この時点で、私は新宿のホテルの一室で決心したスタンスを守るつもりでいる。私よりも専門知識の高いソースからの発表、特にインターネットで読んだ科学者や医者、技術者の情報を信じる。彼らの意見や分析はニュースではあまり取り上げられないが、情報は冷静かつ客観的で、正確であり、なによりも信じるに値する。
私が10年前に書いた小説には、中学生が国会でスピーチする場面がある。「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」と。
今は逆のことが起きている。避難所では食料、水、薬品不足が深刻化している。東京も物や電力が不足している。生活そのものが脅かされており、政府や電力会社は対応が遅れている。
だが、全てを失った日本が得たものは、希望だ。大地震と津波は、私たちの仲間と資源を根こそぎ奪っていった。だが、富に心を奪われていた我々のなかに希望の種を植え付けた。だから私は信じていく。
原文
www.nytimes.com/2011/03/17/opinion/17Murakami.html
海賊船風のベッドルーム
ミネソタ州在住のスチーブ・クールさんが6歳になる息子のために作ったものだそう。
http://www.mymodernmet.com/profiles/blogs/ultimate-pirate-ship-bedroom
夢のような海賊船風のベッドルームです!!
http://www.gizmodo.jp/2011/03/post_8678.html
部屋に入るとすぐ脇に独房風のスペースがあり、脇のはしごを上がって吊り橋を
渡っり天井近くにある海賊船まで歩いて渡れるようになっています。
海賊船からはロープを伝ってクローゼットまで下りられたり、
クローゼットの奥には隠された扉があり、そのの中に階下まで滑り下りられる
螺旋状のチューブ滑り台が設置されています。
なんというサプライズ~~~!
凄過ぎます!
http://www.mymodernmet.com/profiles/blogs/ultimate-pirate-ship-bedroom
夢のような海賊船風のベッドルームです!!
http://www.gizmodo.jp/2011/03/post_8678.html
部屋に入るとすぐ脇に独房風のスペースがあり、脇のはしごを上がって吊り橋を
渡っり天井近くにある海賊船まで歩いて渡れるようになっています。
海賊船からはロープを伝ってクローゼットまで下りられたり、
クローゼットの奥には隠された扉があり、そのの中に階下まで滑り下りられる
螺旋状のチューブ滑り台が設置されています。
なんというサプライズ~~~!
凄過ぎます!
こういう時だから、皆でシェア!!
病院で寝ていた時に、ボランティアに行っていた看護婦さんと話ていて、
地震の夜、上野公園の長蛇の列で日本人だけでなく、日本に滞在している
外国人の方々もちゃんと並んでいて、暴動が起きなかった事が、
喜ばしい驚きとして、印象に残りました。
素晴らしい事だよね、これが日本なんだって!
冷静になる事が、起こらなくてもいい被害を回避する唯一の手段だと確信します!
【ワシントン時事】で、次の記事が載っていました。
「なぜ略奪ないの?」 =被災地の秩序、驚きと称賛!
http://headlines.yahoo.co.jp/smartphone/hl?a=20110316-00000135-jij-int
良い話もありますが、一方、被災地以外にもすすんでいる買い占め。
日用品の買いすぎを控えてくださいの画像がありました。
ビジュアルにすると、分かりやすいですね。
こういう時だから、皆でシェア!!
地震の夜、上野公園の長蛇の列で日本人だけでなく、日本に滞在している
外国人の方々もちゃんと並んでいて、暴動が起きなかった事が、
喜ばしい驚きとして、印象に残りました。
素晴らしい事だよね、これが日本なんだって!
冷静になる事が、起こらなくてもいい被害を回避する唯一の手段だと確信します!
【ワシントン時事】で、次の記事が載っていました。
「なぜ略奪ないの?」 =被災地の秩序、驚きと称賛!
http://headlines.yahoo.co.jp/smartphone/hl?a=20110316-00000135-jij-int
東日本大震災の被害や福島第1原発事故が連日、トップニュースで伝えられている
米国で、被災者の忍耐強さと秩序立った様子に驚きと称賛の声が上がっている。
「なぜ日本では略奪が起きないのか」— 米メディアは相次いで、議論のテーマに
取り上げ、CNNテレビは、2005年に米国で起きたハリケーン・カトリーナ災害や
2010年のハイチ大地震を例に
災害に付き物の略奪と無法状態が日本で見られないのはなぜかとして意見を募集。
視聴者からは「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」との分析や、
「自立のチャンスを最大限に活用する人々で、 進んで助けたくなる」との
エールも寄せられた。 【以上 ワシントン時事】
良い話もありますが、一方、被災地以外にもすすんでいる買い占め。
日用品の買いすぎを控えてくださいの画像がありました。
ビジュアルにすると、分かりやすいですね。
こういう時だから、皆でシェア!!