年末に話を戻します。
愛猫を火葬した翌日、
私は夜のお店に女の子(キャスト)として出勤した。
いつもは、スタッフをやっているお店で
年末だからということで女の子側として働く。
私としては
10万円以上
持って帰る気満々だった。
ところが…
あれ？あれれ？
私だけ稼げない
何気に私は、
キャストとしては最年長。
他の若い女の子の引き立て役に
なってしまっていた。
以前、他の体験で来た女の子が
稼げなかったとき
本人の聞こえないところでママが
悪口を言っていた。
この日は、間違いなく
私のいないところで
私の悪口を言われていた。
というか、
普通に私がいるところで
嫌味みたいなこと言われたし。
もう空気的に
また働きたいだなんて
言えるわけがない。
それどころか、
年始の出勤予定が取り消しされた。
私は2度とかのお店で
女の子として働くことはできない。
ただ、これでもう
裏で悪口を言われずに済む
と思うとホッとした。
これからは、他の女の子の
悪口を聞く側に戻るのね。
それにしても、
ことごとく上手くいかない。
この日は活躍して、いっぱい稼いで
空にいる猫を安心させたかったのに。
必要だと言われて
いくつか下着も買ったのに。
そんな先行投資も無駄に。
こんな、若い子のお店で
稼ごうとするからダメなだけで
お姉さん系のお店にいけば
私も引き立て役にならず
稼げるわけなのだが
なんだかもう、やる気がない。
夜嬢、完全卒業でもいいかな
とか思えてきた。
そんな仕事後、私が
今日はごめんなさい…
と他のスタッフやママに
謝っていたところ
(それに対してはスルーされた)
ママに
猫、大変だったね
と言われ
その瞬間、緊張の糸が切れ
めちゃくちゃ泣いた。
私が、
もっとこうすればよかった
私のせいで死が早まったのかも
なども言っていると
そんなことない
そんなことない
と慰めてくれた。
そして、
動物って空気読むのよ
これ以上心配させないよう
空気を読んで亡くなったよ
と慰めの言葉として
そう言ってくれたのだが
私としては納得できなかった。
空気を読むなら、
私はもっと一緒に過ごしたかったのだから
死なないで欲しかった…
迷惑とかかけてくれてもいいから
もっと長く生きて欲しかった…
何を思っても
猫はもう戻ってこない。
泣きすぎて
なんだか一気に老けた。
これも、稼ぐことができなかった
要因の1つなのかな。