施設入所者の家族キーパーソンでたまに孫が登場します。
それは特別珍しいことではありませんが、在宅の場合少し見方が変わります。
施設入所であれば、家族に連絡が入るケースは緊急時であったり、事務手続きであったり毎日コンタクトをとることは少ないでしょう。
在宅の場合、本人を世話することになるため孫がそれを担うことはかなり大変です。
社会人の孫の場合、本人は日中デイサービスなどに行ってたとして、夜間や休日などどこまで対応できるでしょうか。
学生の場合もそうですが、知らず知らずのうちに介護が当たり前になっているケースが存在します。
学生の場合、家事などの負担が増えて本来の学業が疎かになってしまう可能性があります。
また、社会人の孫の場合でも、どうしても手が回らなくなりネグレクト(介護放棄)に至ることも考えられます。
潜在的にはずっと以前からあったことです。
熱心に祖父母や親のことを優先にするのはとても良いことでしょうけど、自分を犠牲にしてまで、というか程よい距離感が良いと思います。
とは言っても施設に預けるにもお金がかかるし、在宅で対応せざるを得ない場合はあります。
時代は施設から在宅へという流れになっていますし、最近の傾向としてはギリギリまで在宅で生活するケースは少なくありません。施設に居る利用者より状態が悪いこともあります。そのまま在宅で看取ることを望んでいれば、自然な流れです。
それを使命感と言うか、仕事をやめて、望んで親の介護に専念する人もいます。
介護休暇などの制度を上手く利用できるといいのですが。
あの制度も会社辞めなくて済むように、ずっと長期というよりは、最期の時をゆっくり過ごすためなんじゃないか、と個人的に感じます。
やはり、元気なうちに家族や関係者と方針を話しておくことは重要ですね。