80年代から90年代にかけて一世風靡したAORに欠かせないギターリストが居る。ソングラーターとしても多くのヒット曲を書き、自らも【エアプレイ】と言うバンドを結成し、多くの偉大な功績を残したギターリストである。Mr Jay Graydon、彼がサウンドプロデューサーとして、関わったアーティストは数多い、マンハッタントランスファー、ボズスキャグス、リンダロンシュタット、等、、数えたらかなりの数になる。
彼と最初にお会いしたのは、1983年の事である。小生の恩人である、Mr Ry COODERのお宅であった。
其の日、Mr Ryの自宅スタジオで、三人のギターリストが集まり録音するのでギターメカとして来て欲しいとの依頼で、夕方からスタジオに行った。既に、三人のギターリストは集まっていた。
Mr Ry Cooder、Mr Jeff Backster、そして、Mr Jay Graydonであった。早速、ライ氏が小生と初対面であるJay氏に紹介をして頂いた。
彼が其の時持ち込んでいたテレキャスターの調子が悪く、修理して欲しいとの事なので早速、メンテナンスに入った。完成して渡すと、サウンドチェツクを始めた。暫く弾いていて、ウインドウの向こうでニコニコしながら、親指を立てた。庭で一休みしていると、其処に満面の笑みを浮かべてJay氏が話しかけてきた。(ライから聞いていたんだが、君がMoonyさんなのね、噂の通りに素晴らしい)そう言って、握手をしてきた。(それでね、早速なんだが、僕に一本ギターを作って下さい。細かい事は話す必要が無いね、さっき、メンテして貰ったギターで全てが判ったから、委細はお任せします。強いて言えば、モデルはテリーが良いと思う。)早速小生は快諾した。三人がレコーディングを始めて、Jay氏のギターテクニックを見て其の素晴らしさを見せ付けられた。
半年後、ギターは完成し彼に届けられた。早速スタジオで試奏になった。ギターを持ってスタジオに入って
一時間近く経って、彼は、(凄い!素晴らしい!驚きだ、有難うMoony)と堅くハグして来た。
それから、2004年までの間に全部で11本のギターを注文して頂き製作した。有り難い事である。
彼は、多くのギターリストに影響を与え、素晴らしいアルバムも沢山残している。
変わらぬ友情と尊敬に乾杯!