新潟のみなさん大丈夫ですか?
奥会津・西会津のみなさん、無事ですか?

ありえないような大雨の映像を見ると、どうしても津波の映像がオーバーラップしてしまいます。
行方不明という文字を見るだけで心が痛みます。
どうか どうか被害が最小限で治まりますように祈ります。





先日実家に帰った時、夜に地元の友人に少し会って話した。

彼の娘さんは大川小学校の児童で当時6年生。
もうすぐ卒業式を迎える矢先、津波の犠牲になった。
実は一度もお会いした事がないのだけど写真を見ると笑顔が可愛くて賢そうな、それでいて何となくシャイな雰囲気もある・・・ そんな感じに見えました。


娘さんは卒業式でピアノ伴奏をするはずだった。


「今まで一生懸命練習しました。ぜひ見に来て下さい」
3月2日、家族に感謝を伝える学校行事でそう書いた手紙をお母さんに渡したそうだ。
きっと友人も友人の奥さんも晴れがましい気持ちで卒業式を楽しみにしていた事でしょう。


そして11日・・・

すべてを津波が奪って行った。



津波から2日後の3月13日
学校の近くで娘さんは見つかった。


泥だらけの娘さんの顔をお母さんが泣きながらタオルでふいてあげた・・・
それでも「苦しそうな顔をしてなかったのが救いです」と・・・


卒業式のはずだった3月18日
その日
娘さんは火葬され家族に見送られた。





大川小学校の悲劇・・・
児童108人中64人が犠牲になり先生も助かったのはたった一人。

世論は「予想外の大きな津波だったのだから学校に責任を追及してもしょうがない」的なものが主流だ。
ネットでも責任を追及する遺族を批判するコメントが多い。
だが果たしてそうだろうか?


今回の震災で学校にいて犠牲者を出したのは大川小学校だけなのだ。
もっと海に近いところでも児童の死者は出てない。

そして津波の際の避難マニュアルがあるのに一切無視した事。
「山に逃げろ」と言ったのに無視して違う場所へ移動した事・・・
そうした大事な部分が殆ど報道されないのだ。

特に校長の無慈悲な対応には遺族は相当怒ってるようだ

毎日大川小学校で経をあげる弟も校長の対応には怒り心頭の様子。
「津波から6日経ってようやく現場に来た。しかも趣味のカメラを手にありとあらゆる場所を夢中でシャッター切ってた」
「線香をあげに遺族宅に来た時も謝罪の言葉ひとつない」

報道されない感情的な部分が学校側と遺族との間で大きな溝となっている。

「別に訴えて裁判にしようとか補償金もらおうと思ってるわけじゃない。ただ何故子供達が死ななければならなかったのか、その検証をしたい。でなければ助けて~と叫びながら亡くなって行ったあの子達が浮かばれない」


大川小学校の卒業式・・・
助かった子供達と亡くなった子供達を別々にわけて授与式が行われたそうだ。
6年間一緒に学んで来たのに・・・ 何故別々に・・・

これが全てを表してるような気がする。


ピアノ伴奏のない悲しい卒業式だったそうだ。