震災から1年ぐらいしてNHKから取材依頼の話が来た。正直マスコミにはうんざりしてたのでお断りしようと思ってたのですが「松平健さんがそちらに伺うロケなんですが」
えっ?マツケン?上様?
実は私、暴れん坊将軍の大ファン。再放送も含めれば200話以上は観てると思う。そしてずっと確かめたい事があった。それは通常は上様は悪者を峰打ちし仕留めるのは家来の者だったが何回か上様が刃を表にして上様本人が成敗したのを見た事があった。ただ記憶が曖昧。
当時「有吉マツコの怒り新党」と言う番組の中で世界3大〇〇と言うコーナーがあって、もし3回だったらこのコーナーに応募したいな、と考えていたのです。
これを直接ご本人から聞ける!
こんなチャンスはない!
NHKの方に前言を翻して「ぜひお受けします」と返信した。
マツケンさんは当時郡山のバンドマンで猪苗代湖ズの「アイラブユーベイビー福島」へのアンサーソングとして「希望の唄」をタワーレコード限定で販売し収益金は福島県に寄付した。(PV制作費にお金がかかり過ぎて結局5万円しか寄付出来なかったが)
それを歌ったバンドマンにマツケンさんが取材すると言うもの。
そして!
2階のカウンター前で待ってると階段を上がってくるマツケンさん。私は思わず「上様」と言ってしまった。
あぁ今これ書いてても泣きそうだ(笑)
そのぐらい大好きだった。
1階のホールには郡山のバンドマン達がマツケンさんに「希望の唄」を披露する。
何度かリハした後、本番!
1発OKだった。そしてマツケンさんは椅子にゆっくりと腰を下ろした。
実は上下スーツ姿でビシッとしてたが靴だけはスニーカー。これは腰が悪いのかも知れないと思い「どうぞお座り下さい」と椅子を差し出したが「いえ、大丈夫です。お構いなく」とあの口調で言われた。ん?何でだろ?
NHKの人が教えてくれた「スボンにシワが出来ないよう座らないんです」。
そう言う事か!だから終わった途端に座られたんだ!
ロケはだいたい3時間ぐらい。痛かったと思うけど顔には一切出てない。
その時役者のプロ根性を見た思いがした。
収録が終わりマツケンさんに聞いて見た、あの暴れん坊将軍の事を
「恐らく3回ぐらいは斬ってると思います。
覚えてるのは家来でも敵わない剣の達人に対したのと婚約者の姫が殺されてしまって憎くてやってしまいました。もう1回ぐらいあるはずなのですが・・・」
との事。結構3大を確かめる事は出来ませんでしたがやっぱり自分は貴重なものを見たんだとあらためて感激しました。
んがしかし!
NHKの方が明日文化センターでコンサートがあるんです。招待しますので来て下さい。と言われ喜んで行ったら突然指名を受けステージ上でマツケンサンバを踊らされた。打ち合わせも練習もなしで!めっちゃ恥ずかしかった。
どんちょうが降りステージ上であらためて握手。そしてツーショットを撮った。
とても良い思い出になった。
そんな2日間だった。
ところが話はこれで終わらない。
翌年、突然シャープナインの事務所にひょっこりやって来た。しかもマネージャーもなく1人で。
あの口調で
「その後の福島の様子が気になりまして」
なんて人だ!
益々ファンになりました。
一流の人は人間性も一流なんだ!
あの頃バンドマンによく話したエピソードです。
*写真は掲載の許可頂いてます。