2000年にオープンした時、懸念してた事があったのです。それは
「怖いおじさん」
つまり反社と呼ばれてる人。
一応ライブハウスも興業するところ。イコールあっち方面の人とかに「おめぇ誰に断ってそこで興業打っとるんじゃ」とか言われるんじゃないかな?と。
でもそう言う人達からしたらライブハウスの売り上げとかたかが知れてる。
全然そんな事はなかった。
(カミさんにセクハラした人が俺にぶっ飛ばされて腹いせで声色使って脅しの電話はあったけど〇〇さんですよね?と言ったら慌てて電話を切ったって話はある)

そんなわけでライブハウスは健全!
そっちの人たちとのお付き合いは皆無。

そしてアーケードに移転したある日の事。
「福井って奴はおるかぁ」と電話が来た。
「あんた誰に断ってA子使ってるんだぁ」と関西弁の強くも冷静な口調ですごんで来た。

そのA子さんは当時セクシー女優。その方がCDデビューし弾き語りで路上ライブしてた。でそのバックで補助的にギターを弾いてたのが以前ツアーでシャープナインに来てたギタリスト。彼から観に来てと連絡があり観に行った。
A子さんはとにかく美人。やっぱり一般人とは違うオーラがあった。
でライブが終わりギターの彼はA子さんを連れてシャープナインに来てくれた。
楽屋やステージを見て「いつかここでライブしたいです」と言ってくれて嬉しかったのを覚えてる。間近で見るA子さんは見惚れるほど綺麗。
そんな事もあり当時のブログにA子さんの事を書いた。
そしたら猛烈に抗議されたってわけ。

A子さんには金が掛かってる、勝手にブログでA子を使って自分の店の宣伝した。恥をかかせた。
的な理由だった。
当然オレにそんな意図はない。むしろ応援してるんだから感謝してほしいぐらいだ。そんな口調で脅される筋合いはない!
ときっぱり断った。
それでもその方の罵りは暫く続いた。

数時間後ある方から連絡が入り「福井さん、あんた大変な人と喧嘩してますよ。気をつけてください」。
でもこっちは何も悪くない。毅然とした態度で居れば良い。何かあったら警察に言えばいい。
そう思ってその日は終わった。

そしてら翌日
またまたある方から連絡が来た「福井さん逃げた方が良い」
んなアホな
といつも通りに仕事をしてたら
「福井さーん」と昨日の反社と思われる方から電話が来た。

「〇〇ちゃん(娘の名前)可愛いんやろな〜」

その言葉ひとつで全身が震えだした。

たった一晩で娘の名前を調べあげた・・・

喉が渇く。震えも止まらない。
家族の名前を出されたと言うたったそれだけで全てを悟った。

「何でもします」

向こうは絶対条件を言わない。オレがどうやって落とし前をつけるか自分で考えさせ言わせる。

傍には入社したばかりのシンちゃんが怯えてる。「こう言う事、よくあるんですか?」

そして翌日、
ギターの彼の事務所の社長さんが間に入って「もう福井さんには電話行きませんから安心して下さい」

どうやってあのおっかない人を納得させたのかは知らない。
ただ解決した事に安堵した。

今でもあの日を思い出す。
あれは何だったんだろうと。

後日知ったのてすが、
あの反社の方は日本人ではないと言うこと

そして私に「逃げて」と言ってくれた方が今も行方不明になってると


やっぱ怖ぇよ


モテない自分には全く縁のない話しなのですがライブハウスで出会い恋愛に発展する事はよくある事でした。
スタッフに女性がいると地元バンドはもとよりツアーバンドにも見初められ中には某メジャーバンドのメンバーの奥様になったバイトスタッフもいました。
またバンドとお客さんのパターンもそれこそ数え切れないぐらいありました。
これクラブの方も入れると相当な数になります。
いつだったかわざわざ事務所まで尋ねてくれて「私達、シャープナインで出会ったんです。そして来月結婚するんです」と報告しに来てくれたりしたお客さん同士のカップルもいました。
やっぱり同じジャンルの音楽が好きだと言うシンパシーとあの場の雰囲気が人を一段高揚させてしまう効果があるのでしょうね。
ただ
バンドマンからすると「俺以外にバンドマンと付き合った事ないよね?」と聞く奴がいます。
もちろん「あなただけ」と答えますが・・・
嘘つけ!オレは知ってるんだぜ〜 って事がよくあったし
こんな事書くのは言葉を選びますが不特定多数のバンドマンとそうなる女子の方もいらっしゃいました。またそう言う方が居た時期ってブームの時だったりするんですよね。

えっ?オレ?
いやいや全然です。
ホントに何もないです。
うっせーな黙ってろよ!
これカミさんも見てんだよ(笑)







震災から1年ぐらいしてNHKから取材依頼の話が来た。正直マスコミにはうんざりしてたのでお断りしようと思ってたのですが「松平健さんがそちらに伺うロケなんですが」


えっ?マツケン?上様?
実は私、暴れん坊将軍の大ファン。再放送も含めれば200話以上は観てると思う。そしてずっと確かめたい事があった。それは通常は上様は悪者を峰打ちし仕留めるのは家来の者だったが何回か上様が刃を表にして上様本人が成敗したのを見た事があった。ただ記憶が曖昧。
当時「有吉マツコの怒り新党」と言う番組の中で世界3大〇〇と言うコーナーがあって、もし3回だったらこのコーナーに応募したいな、と考えていたのです。
これを直接ご本人から聞ける!
こんなチャンスはない!
NHKの方に前言を翻して「ぜひお受けします」と返信した。
マツケンさんは当時郡山のバンドマンで猪苗代湖ズの「アイラブユーベイビー福島」へのアンサーソングとして「希望の唄」をタワーレコード限定で販売し収益金は福島県に寄付した。(PV制作費にお金がかかり過ぎて結局5万円しか寄付出来なかったが)
それを歌ったバンドマンにマツケンさんが取材すると言うもの。

そして!
2階のカウンター前で待ってると階段を上がってくるマツケンさん。私は思わず「上様」と言ってしまった。
あぁ今これ書いてても泣きそうだ(笑)
そのぐらい大好きだった。

1階のホールには郡山のバンドマン達がマツケンさんに「希望の唄」を披露する。
何度かリハした後、本番!
1発OKだった。そしてマツケンさんは椅子にゆっくりと腰を下ろした。
実は上下スーツ姿でビシッとしてたが靴だけはスニーカー。これは腰が悪いのかも知れないと思い「どうぞお座り下さい」と椅子を差し出したが「いえ、大丈夫です。お構いなく」とあの口調で言われた。ん?何でだろ?
NHKの人が教えてくれた「スボンにシワが出来ないよう座らないんです」。
そう言う事か!だから終わった途端に座られたんだ!
ロケはだいたい3時間ぐらい。痛かったと思うけど顔には一切出てない。
その時役者のプロ根性を見た思いがした。

収録が終わりマツケンさんに聞いて見た、あの暴れん坊将軍の事を
「恐らく3回ぐらいは斬ってると思います。
覚えてるのは家来でも敵わない剣の達人に対したのと婚約者の姫が殺されてしまって憎くてやってしまいました。もう1回ぐらいあるはずなのですが・・・」
との事。結構3大を確かめる事は出来ませんでしたがやっぱり自分は貴重なものを見たんだとあらためて感激しました。

んがしかし!
NHKの方が明日文化センターでコンサートがあるんです。招待しますので来て下さい。と言われ喜んで行ったら突然指名を受けステージ上でマツケンサンバを踊らされた。打ち合わせも練習もなしで!めっちゃ恥ずかしかった。

どんちょうが降りステージ上であらためて握手。そしてツーショットを撮った。
とても良い思い出になった。
そんな2日間だった。

ところが話はこれで終わらない。

翌年、突然シャープナインの事務所にひょっこりやって来た。しかもマネージャーもなく1人で。
あの口調で
「その後の福島の様子が気になりまして」
なんて人だ!
益々ファンになりました。

一流の人は人間性も一流なんだ!

あの頃バンドマンによく話したエピソードです。

*写真は掲載の許可頂いてます。