(5年生の話)
うーちゃんは、
ヨーグルトを凍らせて食べるようになると、
次第にヨーグルトの凍り方に
こだわるようになってきました。
売っている容器そのままで凍らせていたので、
中心部分がまだ凍っていないなどがあり、
そういった凍り方のムラを改善したかったようです。
まるで実験のような
試行錯誤が始まりました。
冷凍室に入れる時間。
庫内のどの場所がよいか。
容器の向き。
容器を途中で向きを変えるようになると
その時間。
それらの条件をいろいろ変えて
最適な凍り方を探っていました。
その実験をうーちゃんが一人で
やっているうちは、
冷凍室1つを占領されるだけで
それほど私に影響はありませんでした。
しかし
休みがちだった学校も
少しずつ通い始めていたため、
うーちゃんは次第に私に
ヨーグルトの管理を頼むように
なっていきました。
私は正直、
ヨーグルトの冷凍具合など
大したことではないと思ってしまって
いました。
そのため、
頼まれたことを時々忘れることが
ありました。
そうすると、
うーちゃんは半狂乱になって
暴れました。
「ママ!! ちゃんと入れてって
言ったよね!!
なんで忘れるの?!」
「こんな時間からだったら、
もう凍らないじゃん!!
どうしてくれるの?
ひどいじゃん!!」
「ママの嘘つき!!
約束したじゃん!!」
「もう!どうしてくれるの!!」
「今日の夜、
食べるものがないでしょ!!」
「ママのせいで
ヨーグルトが
食べられないじゃん!!」
そんなふうに
大声で怒鳴り続け
泣き叫びました。
これはヨーグルトの向きを変えるのを
忘れただけでも同じでした。
「ママ、ヨーグルトの向き変えてくれた?」
「あ、ごめん…、忘れた…」
「なんで?!
言ったよね?!
どうして忘れるの!!
ひどいじゃん!」
「約束したじゃん!!」
「ママの嘘つき!」
「ちゃんと凍らないじゃん!
どうしてくれるの?!」
そうやって泣きながら
冷蔵庫に駆け寄り
ヨーグルトの凍り方を
チェックし、
思い通りになっていないと
冷蔵庫の前で泣き崩れました。
ヨーグルトなんて
凍らせなくても食べれるのに。
カロリーなんて変わらないのに。
うーちゃんが暴れないように、
私はうーちゃんの指示を
できるだけ守ろうと思いましたが、
守れば守るだけ
一方でそれを守っている自分が
バカのように思えました。
ヨーグルトを見るだけで
ストレスを感じるように
なりました。