赤・・
「赤は怖い。」
小学生のピアノの発表会でそれをうえつけたまま
いまに至る
・
幼稚園年長の発表会は
真っ赤なドレスでフラメンコを踊った
年中?年少?では
スパンコールキラキラで、ひらひらチュチュに
天使の輪をつけて踊った
大きなホール会場のフロアで
寒い冬に、幼稚園からの指示で母手作りの衣装ポリエステルが
ひんやり身体に感じると、さらに
これから舞台でおどるドキドキが高鳴ってたコト
今でも思い出す
幼稚園の頃は
着物より、真っ赤なドレスを即座にえらんだ
・
小学生のピアノの発表会
1年かけてオーディションから毎月の合同練習を数回、
毎週の鬼地獄レッスンを数え切れぬほど、、
本番のドレス選びだけがたのしみだった
この時も
真っ赤なドレスをえらんだ
ところが、
1年かけて準備してきたはずのその絶対失敗はゆるされない本番で
わたしはオオコケした・・
小節がぶっ飛んで、パニックになって、最後の音を大外し・・
最後の合同写真
ひときわ目立っていたのは、
真っ赤なドレスを着た大失敗をした私だった。。
それがとても恥ずかしくて
それ以降、
私の中では
「赤は怖い」にすりこまれた
そしてこの夢を今でも何度も見る
・
子どもの頃に読んだ
”赤い靴の女の子”という本
お葬式にお気に入りの赤い靴をはいていくと、
不謹慎だと
足ごと斧できられたあとは
赤い靴をはいたままの足だけが踊り続けて
イバラのトゲの森をさまよい血だらけになったとさ。
という教育本。
こんなに痛ぶらぬともいいじゃない
お葬式に何色を身につけようが
いいじゃない
大人になった今そう思うのと同時に
”赤い靴”
にとても惹かれていたことを思い出した
偶然ジミーチューの
素敵な赤い靴を目にした瞬間、
心がときめいた
それを日々ながめては
心がキラキラするのを感じた
しかし慣れぬ11センチヒールの上、
しかも ”赤” だ。。
「こわい」
「赤はこわい」
だから
赤 が少しでもこわくないようになろうと
赤 を少しずつ今まで身につけたりしてきた
爪先を真っ赤にしてみたり、
真っ赤な口紅をつけてみたり、
真っ赤なおパンツに抵抗がなくなったときは
かなりいい感じだったのに、
ほんとうに憧れてる”赤い靴”となると
とたんに怖いノダ・・
幼稚園の時は
なんの抵抗もなく真っ赤なドレスをえらんだ
ましてや
舞台でフラメンコを踊るなど
緊張失敗どころか
ワクワクただたのしかっただけだったのに、
そこから今にいたるまで
様々な出来事で
不要な思い込みをくっつけてきているだけのこと。
望むは、
幼稚園の頃の自分に戻りたいのだ。
人の目をきにしない、
大勢の人の前に上がっても
こわくない
とってもたのしい!!
ここに戻りたい。
だからもう「赤は怖い」の旅を終えようじゃない
赤は私そのもの。
「赤=私は怖い」と言ってるということ
幼稚園のときみたいに
「赤がいい」 と言ってごらん
それは
「私がいい」 とおなじこと。
私は怖いなんかじゃない
”真っ赤を真っ先にえらぶ私がいい”
どんなに大コケしても、大失敗をしても、
”そんな私はいい”
♪ こわくなんかな〜いさ オバケなんてうそさ
ね〜ぼけた人が 見間違えたのさ ♪
そう、私はこれまで寝ぼけてただけ
ずっと見間違えていただけ。
ただ私が向かいたいのは
幼稚園のときの私
ワクワクとドキドキをただたのしみたい
ただココにいきたいの