別に目くじらを立てて言うほどのことでもないんですけど

前から気になってたことがある

和製英語って日本にはたくさんあって、

(まあ、日本にあるから和製なんですけどね)

これを外人に詳しく説明すると、「ああ、そうなんだ!」って理解してもらえる

逆に(言い得て妙)って感心されたりする事もある

だんだん世界もグローバル化して、

日本製英語って共通化されてもいいのかなぁって思うこともある

今回の話はそれとは真逆で、英語としては正しいのだが

そのまま使うと日本人の感覚としてはちょっとズレているんじゃないかって話

 

警察署なんかで(ストップ飲酒運転)とか、(ストップ未成年の喫煙飲酒)とかある

外国では言葉の使い方としては決して間違ってはいない

でも、日本人にこれに違和感を感じる人はいないのだろうか?

もちろん意味は飲酒運転ダメです、未成年の喫煙飲酒ダメです、なんだけど、

本来のストップの意味ってすでに始まっている事を止める事ですよね

つまりは飲酒運転をしている人がいる、未成年が喫煙飲酒をしている

こういう前提があって初めてストップって言葉が意味を持つんですよ

 

こういう事って性善説や性悪説の問題もあるが、

アメリカなどでは悪い事をした人を更生させる事に主眼が置かれがちだが

日本の感覚では、悪いことをしないようにする事に重きが置かれる

たぶんなんだけど日本でのこの呼びかけって、すでに罪を犯した人より

まだやっていない人にストップって呼び掛けている部分が多いと思う

そうなるとストップの意味がおかしくなる

走ってもいない人に対して、(止まれ)とは誰も言わないでしょう

だから、日本人にとってこの(ストップ)の使い方って適切じゃないと思うんですよ

 

確かに、(社会生活を営む人間の間で行われる知覚や感情)と言われても

ピンとこないが、英語でいうコミニケションだと言われれば感覚的にも分かる

つまり我々の感覚も国際共通語が必要な時代になってきている

だからと言って日本人の持つ本来の感覚まで、世界共通にする必要はない

外国に出れば、英語が世界共通語になりかけていることを実感することが多いけれど

日本語の持つ奥ゆかしさや美しさを、日本人として忘れてはいけないと思うんです

私は日本でこういう風なストップという言葉を聞く度に

性悪説を無理に押し付けられているような嫌な気分になる

悪いことする前提で話されれば、そりゃ腹も立ちますわな

推定有罪で物事が進めば、世の中はめちゃくちゃになる

警察ももちろんそうなんですけど、

権力を持つ人がこういう目線で人を見てしまうことが一番怖い

 

 

 

 

 

 

 

蛇足ですが、

ストップの使い方は外国においては正しいと言いましたが

こういう時、日本人のために正しい英語を使うのであれば

prohibition(禁止)とすべきなのです

禁止と書かれた標識だけで

それを守れる特筆すべき民族は日本人だけですから(笑)