口に出さなければわからないのよとあなたは言う
口に出したモノの何が分かるのかと私は言う
 
その頑固さにあなたは言葉もなく溜息をつく
その溜息より確かな言葉を私は知らない
その溜息より大きな言葉を私は知らない
 
黙り込んだ時間の中で何かが落ちてくるのを待っている
真実は何かを伝えようと私の意識は宇宙を彷徨う
だけど宇宙を彷徨う真実をまだ見つけたことがない
意識を地球に縛りつける言葉しか見つけられない
 
言葉はあなたを捻じ曲げ、私を嘘つきにする
僕の意識は遠い銀河系の彼方にいる
そんなにたくさんは必要ないのよとあなたは言う
その希少な言葉を探しに宇宙にいると私は言う
 
もしも運が良ければもうすぐ
希少な言葉が隕石となって私に落ちてくるだろう
もしも運が良ければあなたにも
空いっぱいの流星の輝きが降り注ぐだろう