今日はチェロコングレスのコンサートを聴きにサントリーホールに行ってきました。コングレスのイベント自体はこの3連休と通してあるのだけれど、今日のコンサート第二部はプロのチェリストの方と、アマチュアのチェリストの方とが一緒にアンサンブルを弾くといういわば目玉の舞台だったのですよ。私は今回は弱気になってしまって参加申込をしなかったけれど、同じ教室の方が3人も参加されるというので、これはますます行かねば!と、指折り数えておりました。

夕方少し早めに夕飯を食べてから会場へ。入り口もホールも思ったよりも人が多くて少しびっくり。でも考えてみれば堤先生をはじめ著名なチェリストの方が何名も参加されているわけですし、意外でもなんでもないのかも。席で開演を待つ間、今回参加されているMさんからおみやをいただいてしまったのですが、本来なら私の方が差し入れとか考えておくべきだったのに…と今更ながら恐縮したり。

そうこうするうちに第1部の開演です。前半は才能教育研究会という音楽教室の生徒さんたちの演奏からです。「スズキ・メソッド」とか「スズキの教本1巻」とかいう言葉は知っていましたが、スズキ●●という教室名ではなかったのですね…。生徒さんの中には本当に小さなお子様もいて、かわいいな~とほのぼのしつつも、こんな頃から…という驚きも。サン・サーンスの『白鳥』、ビバルディの『2つのチェロのための協奏曲ト単調RV.531から第1楽章』、成田為三『浜辺の歌』、アメリカ古謡/R.ムーニー編『キャベッジ・ダウン』の4曲の演奏でしたが、ハーモニーがとても美しくてうっとりしました。思わず私もあんな頃から弾いていたら…なんて夢想したりして。

続いてはプロの奏者たちの出番です。最初はクレンゲルの『即興曲op.30』だったのですが、ここに堤先生と、私の習っているU先生のお師匠様である山崎先生が同時に参加されていたのもあって、かなり真剣に拝聴しました。私の席はちょうど堤先生のボーイングが見える位置だったのですが、先生のボーイングの滑らかで繊細で、まるで羽根が舞うような柔らかさが本当に優雅で…力をかけるのではなく、重みの移動をするのだというU先生のお話が、なんとなくわかった感じがしました。もちろん先生の今のボーイングまでは何年、何十年もの練習があってのことですし、理想的なかたちがわかったからといって自分でできるわけでもないのだけれど、少なくとも「脱力」というのは私の思っていた「脱力」とは中身が違うのだということがはっきりしました。糸で上に吊られているのではなく、腕全体を力でコントロールするのでもなく、肩~肘までの動きにつられて手首の先が動いてしまう、そんな感じのイメージでした。そして山崎先生は、なんというか、あぁ、U先生の先生なんだな~という感じの弾き方で、やっぱりとてもなめらかで、軽やかで、そしてとっても楽しげでした。生き生きと「歌う」ってこういうことかも…と、また違った発見というか印象でどれもがとても素晴らしかった…。個人的にはもぅこれだけで来て良かった!!という思いでいっぱいでした。続くポッパーの『レクイエムop.66』もチャイコフスキーの『アンダンテ・カンタービレ』もカザルスの『東方の三賢人』も、もちろんどれも素晴らしい演奏だったのですが、奏者に疎いのもあって普通にお客さんモードで聴いてしまったのでした。今思うとかなりもったいなかったな…。

ここで10分の休憩を挟んでいよいよお目当ての第二部です。最初にプロの方々、そしてアマチュアの方を含めて総勢100名以上のチェリストたちが並んだ様は圧巻でした。参加の3名は最初の3曲ということだったので、目を皿のようにして探した結果、みなさん発見できました。曲目はクレンゲルの『ヒムヌス(讃歌)op.57』、ゴルターマン『レリジオーソ』、パーセルの『シャコンヌ ト短調 Z.730』。聴いたことのある曲もそうでない曲も、音の厚みと美しさとがぐっと迫ってくるようで、本当に素晴らしかったです。そしてアマチュアの方が交替をしてカザルスの『サルダーナ』とフォーレの『ラシーヌ讃歌op.11』。カザルスの『サルダーナ』は全く知らなかったのですが、なんとも不思議で楽しい雰囲気の曲でした。フォーレの曲はパイプオルガンも加わって、また一段と美しい旋律に圧倒された感じです。最後にアンコールでもう1曲弾いてくださったけれど、残念ながら曲名はほぼ聞き取れず…。こちらは勢いのある軽快で豪快な曲でした。

そんな感じであっという間にお開きの時間。幸い参加されていたFさん・Mさん・Iさんともお会いできたので、次は出ますね!とか4月の発表会でお会いしましょう!といった話ができたのも良かったです。ホールを出るときにたまたま堤先生とすれ違ったのですが、思わず舞い上がって会釈ぐらいしかできなかった私でした…。なにかもうちょっとあっただろうに。ううん。それにしても、クリスマスのアンサンブルの時も思いましたが、チェロって本当に多彩な音が出せるのですね。あまりにも濃密すぎてちょっとふわふわとした頭のままで帰宅しました。ホールでもらったパンフレットの束を見ながら、次もやっぱりチェロが聴きたいと思ってしまうのも、当然といえば当然なのかも。なにはともあれ、参加された皆さま本当にお疲れさまでした。そして素晴らしいひとときを本当にありがとうございました!!次は私も、どうぞよろしくお願いします♪


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