遠近法で描く中国 -2nd Season- -79ページ目

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

片岡義男『アップル・サイダーと彼女』より

 

「タイニー・バブルス」



 

片岡氏の夏といえば舞台はやはり、ハワイ。
しかし、この大変短い小説の舞台が、タヒチなのです。
あまりの意外さと共に嬉しさを感じ、つい手が鍵盤に向かっているのです。

 

じつはこの一篇前の「ノート・ブック」の舞台がタヒチなのです。
ここで描かれる美しい女性は、どこの国の女性かすらわからない。
でも、その描写は必ず、美しく若い女性なのです。
片岡氏の女性を描く手法では、読者の豊かな想像力によって実際に会うことができるのです。


 

「タイニー・バブルズ」に登場するのは、東京の女性です。
舞台は実は、タヒチの隣の島となっているのです。
ハワイにも、タヒチにも旅行をしたことのないぼくは、
小説の中の、美しい女性に嫉妬するのです。
そして小説の中で彼女に出会い・・・。
なんてちょっと出来過ぎか(笑)。


 

なぜこんな感情になるのだろう。
この一篇一篇の、短かすぎるほどの短さが、理由なのではないか。

 

人は皆、何かの使命を持って生れ、
その使命によって、活かされているのだろう。
だから、人を認めたり愛することを望むなら、
まず、己自身を認め、愛せなければならない。
この世に唯一のあなたの理解者は、
ほかの誰でもなく、あなた自身なのだから。


先日、すごく嫌な言葉を受けました。
そのことを詳しく書くことは止めておきます。
書いたところで、書く人も、読む人も、
誰にとっても、気持のよいものではないはずだから。
その言葉を発したことを、その人が一番後悔するであろう。
そのことをぼくは、知っている。



(以下、『トム・ピーターズのマニュフェスト① デザイン魂。』p133より引用)


---(引用ここから)


自分自身の人生における使命は何か? 周りの人たちに何を伝えたいのか? 
自分が世の中に与えるものが、実際に自分ならではのものかどうかを確認する手段は?
ブランドはその持てる力を最大限発揮しなければならない。
企業は企業の力を、そして経営者は経営者自身の持てる力を。
はっきり言えば、それは、あなた自身が世界で唯一の存在になりたいか(なりたくないか)どうかの問題だ。


---(引用ここまで)


トム・ピーターズの本を読むのは、これが4冊目です。

我々の仕事では、デザインが重要です。

多い時には、1ヶ月で200アイテムの商品サンプルが生まれます。

あなたが売るのは、商品なのか、

それとも私という、世界でただ一つのブランドなのか。



(2008年1月29日加筆)


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『アップル・サイダーと彼女』片岡義男より

 


片岡氏得意のショート・エッセイ集です。
その中の一篇「トーストにベーコン・アンド・エッグス、そして紅茶」に惹かれました。
そこで出てきた言葉が、「サニーサイドでとおす」です。
主語がベーコン・アンド・エッグスになっていますから、卵の話であることは容易に想像できます。


 

「ベーコン・アンド・エッグスは、タマゴをふたつ使い、サニーサイドでとおす」


 

手元の電子辞書(ジーニアス英和辞典/大修館書店)によると
sunny-side up:目玉焼きの《片面だけ焼いたもの》
となっていました。


 

How would you like your eggs,sir?
Sunny-side up,please.


 

これはその辞書にあった例文です。
元来、sunny sideには「太陽が良く当たる面」という意味があるようです。
sunny自体は「日当たりの良い/太陽に似た」と言う意味を持ちます。

 

とにかく、サニーサイドでとおすという言葉がかなり気に入ったので、
意味をちゃんと知った上で、これから使おうと思っています。


 

今朝の朝食にベーコン・アンド・エッグスは登場しませんでしたが、
その後、一杯の熱い紅茶を楽しみました。


 

ケトルから聞こえる蒸気の音は、これから飲む紅茶への期待を表現します。
あらかじめ温めておいたカップに、ティー・バッグを一つ掴んで入れ、
沸騰したお湯を注ぎこみ、すぐに蓋をします。
約2分後、そっとティー・バッグを引き上げると、
他のものに例えようのない赤色の液体が、ぼくを誘うのです。

 

紅茶の色は、秋の紅葉や夕日を連想させます。
紅茶が美味しい季節は、ぼくは間違いなく秋だと信じています。