遠近法で描く中国 -2nd Season- -51ページ目

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

2008年9月に一度読んだ本です。
ぼく自身が上海に行く機会があれば、読みなおしたいと常々思っていました。
たった1泊(2日)でしたが、先月上海行きが実現したのをきっかけに、読みなおしました。

小説そのものへの評価は変わっていません。
しかし、日本人にとって大変理解しづらい、ウイグル(新疆/東トルキスタン)情勢や、アフガニスタンについて、小説という場を利用して理解したい、という視点に立つと面白いと思います。
また、上海の土地勘については、もちろんないよりあった方が良いと思います。

それでは、昨年9月に書いた本紹介ですが、一部修正したものを再掲します。
それからぼくが今気になっている本が、『ベイジン』(上・下)真山仁著(東洋経済新報社)です。
こちらも北京オリンピック(2008年)に照準を合わせて書かれたドラマだということです。
ご興味のある方は、お先にどうぞ(笑み)。


☆再掲開始★

『上海クライシス』(評価★★★☆☆)

著者:春江一也
発行:集英社インターナショナル / 単行本 / 2007年
ジャンル:小説

北京オリンピックを目前とした、上海を舞台に、東トルキスタン(ウィグル)の若者のテロ活動、アフガニスタン情勢、911同時多発テロとCIA、在上海日本総領事館員自殺事件などをテーマ、あるいはモチーフに、中国の抱える問題と周辺諸国の若者たちを描いた作品です。
体験から、『大地の咆哮』(杉本信行著)、『中国農民調査』(陳桂棣、春桃共著)を前もって読まれると、さらに理解が深まると思います。
杉本氏は、元上海総領事を務めた御方で、前述の領事館員自殺事件の際はその上司であった人です。
「中国農民調査」は本国ではすでに発禁となった本であり、現在の農民の抱える多くの問題が、実在の中国人記者によって書かれたノン・フィクションです。
とても深く哀しく重く、悲しい内容であるということだけは、付け加えておきますが、簡単に読める本ではありません。


さて、本題の「上海クライシス」は元外交官という肩書を持つ著者が、その豊富な体験をもとに、中国という国の深部を描いています。
小説であることは承知の上ですが、上海に住んだことのないぼくでも、その実態をなんと上手に描いているのだろうと感心させられました。
いわんや、上海に滞在する方、あるいはご縁のある方には、更にその世界に溶け込んで読むことができるのではないでしょうか。
この本を読んでいて感じたことは、ぼく自身が様々なところで発している「魔都上海」という言葉が著者によって普通に、使われていることでした。

ストーリィそのものについては、これが小説であるため、書くことを控えさせていただきます。
目次の紹介も同じ理由により割愛します。
感想を簡単に述べてみますと、登場人物が少し多すぎたのではないか、という感があります。
意味のない人物、とまでいえませんが、省いてもよかったと思える人物の登場により、物語の幅は広がっているのですが、主要なキャストの心の描き方が、なんともぼかされた感じを受けました。

この主人公という設定を、日本人の外交員なのか、ウィグル人兄妹なのか、あるいは中国の公安なのか、その深い部分にスポット当てて、心の情景を描いて欲しかったと思います。
春江氏の作品は、ぼくにとって初めてなのですが、すでに”中欧三部作”というシリーズで名声を得ている作家なら、ちょっとぼかしを入れ過ぎたのではないかと思います。
前半部分の期待を持たせるストーリィ展開に対し、後半は失速感と、枚数足らずで、半ば強引に、結末をまとめたのではないかとも、感じました。
最後のオリンピックの開会式の場面は、もちろんその前(2007年発行)に書かれた小説であるにしても、物足りなかったです。
敢えて加えなくてもよかったのではないでしょうか。


ちょっと辛口の紹介になりましたが、この日本にスパイ防止法がないなど、しっかりと現実の日中関係が描かれているところは、さすが元外交官だなと感じました。
経験の浅い深いに関わらず、著者が今後も”小説の世界”で活躍されるのなら、重厚なテーマに沿った、骨太なシナリオを期待します。
アマゾンの書評ではおおむね好評に描かれているのは、それだけ中国という国の本質を、我が祖国の民が知らないのか、と感じた瞬間でもありました。

☆再掲停め★


上海クライシス/春江 一也

¥1,995
Amazon.co.jp


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著者;オグ・マンディーノ
訳者:無能唱元
監修:稲盛和夫
発行:日本経営合理化協会 / 1996年9月 / 単行本

10巻の巻物の教えに従うなら、成功できる。
その教えのストーリィと共に、実践方法を記した本です。

[目次]

監修者まえがき

第一部 地上最強の商人
 第一章 史上最強のアラブ人
 第二章 秘密の巻物
 第三章 少年の野望
 第四章 勇気・挑戦・決断
 第五章 勝者の証し
 第六章 商いの秘訣
 第七章 偉大なる叡智
 第八章 巻物第一巻<習慣>
 第九章 巻物第二巻<愛>
 第十章 巻物第三巻<成功>
 第十一章 巻物第四巻<奇跡>
 第十二章 巻物第五巻<人生最後の日>
 第十三章 巻物第六巻<感情>
 第十四章 巻物第七巻<笑い>
 第十五章 巻物第八巻<価値>
 第十六章 巻物第九巻<行動>
 第十七章 巻物第十巻<祈り>
 第十八章 運命の出会い

第二部 地上最強の商人 実践編
 第一章 巻物の知恵
 第二章 巻物の学び方
 第三章 成功の記録
 第四章 成功プログラム第1週~第5週
 第五章 成功プログラム第6週~第10週
 第六章 成功プログラム第11週~第15週
 第七章 成功プログラム第16週~第20週
 第八章 成功プログラム第21週~第25週
 第九章 成功プログラム第26週~第30週
 第十章 成功プログラム第31週~第35週
 第十一章 成功プログラム第36週~第40週
 第十二章 成功プログラム第41週~第45週
 終章 大いなる成功の記録

訳者解説
著者紹介


ご覧のとおり、このプログラムは45週間続けることに意味があります。
先週をもって、やっと、この45週を終えることができました。
始めたのは、昨年のGW前でした。

プログラムの内容は巻物一つを一日三回読む、
これだけです。
簡単なことというのは、意外と難しいのかもしれません。
最初のころは何度も挫折しそうになりました。
当然どこへでも持っていかなければなりません。

45週を終えて、このプログラムを再挑戦するか、
同じパターンを利用して、他の本で実践するか、迷いました。
結果、もう一度、45週間挑戦します。

理由は、一日三度どうしても読めない日があったこと、
このプログラムがまだ自分に浸透していないと、感じるからです。
来年の旧暦のお正月には終えられるでしょうか。

おもしろいのは、明らかに本を開く回数の多い、第二部にあたる、
本の後半の部分が、側面から見ると、変色していることです。
一年後には、もっと変色の度合いが強くなっているでしょう。


地上最強の商人/オグ・マンディーノ

¥10,290
Amazon.co.jp

※ご注意:お値段が張る本ですので、自分に向かないと思う方は、購入されないことをお勧めします。


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ちょうど一年前ですが、ピーター・チャン(陳可辛)監督の作品をご紹介しました。
なぜ気になったのかというと、昨日テレビで、香港出身の歌手、サンディ・ラム(林憶蓮)さんの出演する番組を観たからです。
サンディはぼくが中華圏の音楽を聴き始めて、かなり影響を受けた女性歌手です。


昨年3月25日の記事はこちら
「ピーター・チャン監督の映画」
http://ameblo.jp/moonset/entry-10082724419.html


ここから、映画『君さえいれば/金枝玉葉』の部分だけ、再度紹介します。

★引用開始☆

『君さえいれば/金枝玉葉』
原題 : He's a Woman She's a Man 金枝玉葉
製作年 : 1994年
製作国 : 香港

故・張國榮(レスリー・チャン)出演の作品で、ぼくが一番好きな映画です。
共演は袁詠儀(アニタ・ユン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)。
あらすじなどは、上記サイトをご覧ください。
劇中、レスリーがアニタに恋心を抱き始めるシーンがたまらなく面白いです。
アニタは女性ですが、劇中では男装をし、レスリーは「(男に恋している)自分はゲイなのか?」と本気で悩みます。
カリーナはまた、レスリーの恋人役での出演ですが、この奇妙な三角関係は、笑いと涙なしには、きっと鑑賞できないでしょう。

★引用停め☆

レスリーは、劇中で、人気歌手であり、プロデューサーの役を演じます。
アニタはカリーナとレスリーに憧れるあまり、男装までして、男性のみ募集のオーディションに応募します。
もちろんそこにレスリーが来るのを知って。
受かるはずのない彼女が、合格します。
そして密かにアニタに想いを寄せる友人の小春(陳小春)が、男装の仕方や、仕草の手引きをします。
彼を含めた4者の恋模様が素晴らしく描かれています。

この作品の挿入歌を提供(作曲)したのが、シンガポールの華人プロデューサー、ディック・リー(李迪文)です。
ちなみにKT(杉山清貴)ファンには、「CHINA BLUE」(『HARVEST STORY』)の作曲者としてご存知かもしれません。
劇中でレスリーが広東語で唄う「追」を、ディック本人が唄っています。
土豆の動画サイトです。日本からでは観られないかもしれません。
http://www.tudou.com/programs/view/CWyuLKikPgs/
このMTVの中で、『君さえいれば』のシーンが観られます。

冒頭でご紹介したサンディとディックも楽曲を通じて何度か競演しています。
「情人的眼涙」というMTVは、ku6.comからの動画です。
http://v.ku6.com/show/uFeQ8yI4mKLW75vb.html

最後に、ぼくが昨日観た番組は、こちらの動画サイト(56.com)でご覧いただけます。
http://www.56.com/u50/v_NDE3MTc1NzQ.html

レスリーが46歳で自らの命を絶って、まもなく6年になろうとしています。
ぼくたちはいつでも、映画の中のあなたに逢うことができます。


遠近法で描く青島(チンタオ)-Leslie
張國榮


遠近法で描く青島(チンタオ)-Sandy
林憶蓮

遠近法で描く青島(チンタオ)-Dick
李迪文

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