『彼らの流儀』(評価★★★★☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

著者:沢木耕太郎
出版:新潮社 / 1996年 / 文庫本
ジャンル:コラム、エッセイ

この作品は、1990年から朝日新聞に連載された沢木氏のコラムをまとめたものです。
私的に沢木作品というと、やはり、『深夜特急』シリーズでございます。
学生時代か、あるいは社会人になってすぐの頃に読んだ記憶があります。

このコラム集ですが、あとがきにて著者本人がこのように述べています。
「朝日新聞紙上で連載を開始するに際して、(中略)その欄を(中略)、コラムらしいコラムを試みる場にしてみようということだった。(中略)私がひそかに定義していたコラムらしいコラムとは、「発行体は外部にあり、書き手はその光を感知するにすぎない」ことを強く意識した文章というものだった。」(300頁)
しかし登場人物は、「彼(ら)」という第三者であったり、沢木氏ご本人であったりします。実際読んだ感想としては、中にはストーリィのようなもの、エッセイのようなものも含まれています。日本の新聞紙上においての、沢木氏のこのような試みはおそらく成功したのでしょう。読み手の感性に直球で飛び込んでくるコラムが、33篇収録されています。あのポップスの女王マドンナにまつわる話もあり、お勧めです。


彼らの流儀 (新潮文庫)/沢木 耕太郎
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