『続・企業参謀』(評価★★★☆☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

著者:大前研一
発行:講談社 / 1986年2月 / 文庫本
ジャンル:ビジネス

前作に続き、「続・企業参謀」のご紹介です。
この作品では、凡例や架空の事例をもとに、より実践的な内容になるとともに、あくまでも「どのように思考するか」という点に重点がおかれています。


[目次]
第一章 戦略的に考えるということ
第二章 “低成長”とは何か
第三章 戦略的思考に基づいた企業戦略
第四章 戦略的計画の核心
あとがき

共感した箇所のご紹介です。
「成功することしか考えない人にとっては、「選択」の余地があるということを考えるのはむずかしいことであろう。しかし、万一、目標を「成功」から「最悪の事態を避ける」ことに置換した場合には、さまざまな選択肢が自ら出てくることが多いのではなかろうか?」(25頁)

「家康の持つ今日的意味は、戦略思考であろう。変革を生み出し、その前と後で指導者たらんと欲する人に最も要求される資質は、思考の柔軟性であろう。戦うときには、戦いに勝つための考えを究極まで推し進めるが、ひとたび勝ってしまったら、もう戦いのことはキッパリ忘れて、治平のことを考える。しかも、和戦の間にあまり具体的な共通点はないと考えられるので、意識の変革を完遂する意外にない。過去の変革者で、変革と同時に安定のための制度をつくり出した人物は少ない。」(56頁)

「よく例に出されるのは、アメリカのビジネスマンは一人で日本側との交渉に出かけてくるが、日本のビジネスマンは必ずグループで交渉にくる、という現象である。一方、日本には松下幸之助、本田宗一郎、立石一真、盛田昭夫といった戦後派のサムライもいる。この二つのタイプの日本人像は明らかに合致しない。その理由は何か?環境に対して自らが置かれた”受動的”か、自らを置いた”能動的”かが、数十年を経て個人の能力に具現しているのではないかと思われる。」(122頁)
→立石一真氏についてぼく自身詳しく知りませんので、調べてみたいと思います。

最後に「あとがき」からの引用です。『企業参謀』『続・企業参謀』を著した技術者出身の大前氏らしい一節と言えます。
「戦略を立案する参謀には、一般論はいらない。戦場はどのような理論や手法で記述できても、そこから導き出された解と、それに続く行動に誤診があれば、何の役にも立たない。戦略家は頭脳の明晰さではなく、結果のみを問われる淋しい職業である。しかも将軍であればアドリブできるのであろうが、参謀は将軍のアドリブがなるべく少なくすむように考え抜いてあげなくてはならない。将軍と、その兵の力量と判断力を評価できなくてはならない。」(218頁)




続・企業参謀 (講談社文庫)/大前 研一

¥470
Amazon.co.jp



生かして頂いて、ありがとう御座位ます。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
☆クリック募金★
http://www.dff.jp/
http://clickbokin.ekokoro.jp/
ありがとうございます